モンゴル帝国のチンギス・ハーン(ジンギス・カン)を題材にし、スケール大きく世界制覇を目指せる歴史シミュレーションゲーム『蒼き狼と白き牝鹿』シリーズ。
かつては『信長の野望』シリーズ、『三國志』シリーズとともに「歴史三部作」とか言われてたのに、第4作『蒼き狼と白き牝鹿 チンギス・ハーン』以降、まったく忘れ去られているかのごときシリーズです。面白いのにもったいない。
今回は、このシリーズに登場するラッチという人物について書いていきましょう。
名前を聞いて懐かしいと思ってらっしゃる方もいらっしゃることでしょう。
『蒼き狼』シリーズのオルド
今まで何度か書いてきましたが、この『蒼き狼と白き牝鹿』シリーズの特徴といえばこれはもうオルドシステムなのです。
このシリーズはスケールがものすごいデッカく、扱う時代は何世紀にもわたり、範囲も地球全般です(当時可視化してなかったアメリカ大陸はありませんが)。だからして、1代だけで世界統一を目指すなど不可能。子孫を反映させ、何代にもわたる帝国を築いていくのです。
そのために必要なのがオルドシステム。
このシリーズにおいて、オルドとは后とイチャイチャするところであり、子どもをこさえる場所です。后に子どもをうませ、男子なら絶対に裏切らない血縁武将にし、女子が生まれたなら優秀な将軍に嫁がせて優秀な血縁武将とするのです。
正に子どもは国の宝。
日本の源頼朝なら北条政子を相手にご機嫌を取り、そしていたすのです!
ご機嫌をとってオッケーならばグラフィックも変わり「ウヒョヒョ」ですよね。
優秀な后ラッチ
しかし、簡単に子作りをして一族繁栄!といったって后だって人間ですから、そう簡単にはいきません。ご機嫌を取るとはそういうことです。
シリーズごとにシステムは違いますが、后を攻略しないと子どもを作れませんし、攻略したとて子どもが生まれるとは限りません。
そうは簡単に一族繁栄なんてできないのです。
しかし、ここで登場するのがラッチ。
第3作まではキルギス氏族のチムスイの后、『蒼き狼と白き牝鹿IV』ではジャダラン氏族のジャムカの后として登場する后で、実は架空の人物です。
架空の后、つまりネタ的な人物。顔がこんな。
他の后は捕らえられるとオルドに入るのを嫌がる(当たり前)のに、ホイホイと勝手にオルドに入ってきます。どう処分するかの選択肢も出ない。押し入ってきます。オルドでも襲ってきて、プレイヤーは「うわわ…うわわ…うわわ~」と叫ぶことになります。パワフルなおばさま、それがラッチなのです。
しかし、ラッチはただのパワフルなネタババァではありません。この人、オルドは100%成功するし他の后よりも少ない回数で懐妊してくれます。
つまり、子宝に恵まれる。ということは、一族繁栄の速度がブチ上がるのです。大奥にラッチを配して世界制覇を目指すのです!
最後に
なんか急にラッチを思い出したので書いてみました。あの頃の光栄信者ならば懐かしい話題だと思います。
それにしても、『蒼き狼と白き牝鹿』の新作、出ないですかね。密かに待ってるんですけども。
新作を待ちつつ、オルドでせっせと、どうですか。