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日本とモンテネグロは戦争中

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日本は今、戦争中だといったらみなさん驚きますか。まさか、と思うでしょうか。

しかし事実、日本は戦争中なんです。その戦争の相手は、モンテネグロ。

2006年6月にモンテネグロが独立を宣言したときには日本はその独立を容認し、外交関係も設けたのに。モンテネグロと日本は割と貿易でもヨロシクやってる相手なんですが、戦争中とはどういうことなんでしょうか。

モンテネグロ

モンテネグロ
(モンテネグロの国旗。画像はWikipediaより)

さて、本題に入るその前にモンテネグロってどういう国なのか、を理解しておきましょう。

みなさんよく知らないでしょ。あの辺はゴチャゴチャしてて白地図に国名を記せと言われもなかなか難しいんですよね。

モンテネグロは、ヨーロッパ南東部、バルカン半島に位置する共和制国家。首都はポドゴリツァ(旧憲法ではツェティニェ)。ユーゴスラビア紛争によるユーゴスラビア社会主義連邦共和国の解体によって成立したユーゴスラビア連邦共和国(1992年-2003年)およびセルビア・モンテネグロ(2003年-2006年)を構成する2つの共和国のうちのひとつ、モンテネグロ共和国であったが、2006年6月3日に独立を宣言した。

南はアドリア海に臨み、北西をクロアチアのドゥブロヴニクとボスニア・ヘルツェゴビナ、北東をセルビアのサンジャク地方、南東をアルバニア、東部をコソボと接する。

引用元:モンテネグロ - Wikipedia

バルカン半島は本当にずっとゴチャゴチャしてたんですけども、最近にやってやっと(国の分かれ方としては)スッキリしてきましたよね。モンテネグロはその過程でセルビアから2006年6月に独立したんですね。

そういう意味では歴史はあるけど独立国としてはなかなかフレッシュな国です。

日本と戦争状態のモンテネグロ

しかしそんなモンテネグロ、旧ユーゴがずっとゴチャゴチャしてた、そんな忙しい中で日本と戦争状態にずっと陥ってるなんて一体どうしちゃったんでしょうか。

話は日露戦争まで遡ります。

日露戦争は、言うまでもなく、日本とロシアの戦争でした。朝鮮半島と満州の利権を巡る争いが武力衝突まで発展しちゃったカンジの戦争ですけども、日本は奇跡的に負けませんでしたね。勝てもしなかったけど。勝てなかったのに庶民が「勝ったのに賠償が少ない!」と騒いで、そのおかげで日本は1945年の敗戦まで突っ走ることになるんですけども、それは別の話。

で、この日露戦争のとき、立地的に親ロシアが外交方針だったモンテネグロは日本に対して宣戦布告をしました。国際法上は、これで日本とモンテネグロは戦争状態に突入です。しかし、モンテネグロは義勇兵を満州に派遣するなどしましたが、戦闘に参加することなく、直接日本軍と衝突しなかったんです。

だから、モンテネグロの宣戦布告はなかったことにされ、ポーツマスの講和会議には招かれもしませんでした。だから、日本とモンテネグロは講和条約を結んでません。なので戦争は続いているということになるのです。

実際は戦争してない日本とモンテネグロ

まぁしかし、モンテネグロはそのころからセルビアに併合されたりその後セルビアと独立したりさらにはセルビアから独立したりで、一体その宣戦布告なども効力をもって存在するのかと言われればないんでしょうけども。

2006年2月に鈴木宗男衆議院議員が「一九五六年の日ソ共同宣言などに関する質問主意書」の中で「一九〇四年にモンテネグロ王国が日本に対して宣戦を布告したという事実はあるか。ポーツマス講和会議にモンテネグロ王国の代表は招かれたか。日本とモンテネグロ王国の戦争状態はどのような手続きをとって終了したか。」と質問していますが、それに対して日本政府は「政府としては、千九百四年にモンテネグロ国が我が国に対して宣戦を布告したことを示す根拠があるとは承知していない。モンテネグロ国の全権委員は、御指摘のポーツマスにおいて行われた講和会議に参加していない。」と答えています。

「講和をしていない以上、国際法上は戦争状態は続いてるけども、実際はひとつも戦ってないんだし、モンテネグロが宣戦布告をしたこと自体知りません。証拠ないし」ということですね。うん、オトナな対応ですな。当たり前ですけど。

最後に

戦争も外交上に終結を行わないと終わったと見なされないってわけですね。だからといって、なんか外交をするときに「アナタ、ウチに宣戦布告したよね。終わってないよね」とか言う大人げないことを国家がするわけもなく、こうやって“形骸化した戦争”ってのがときどき出現するんですね。

みんな仲良くしましょう。