絶賛無期限出場停止中の埼玉西武ライオンズの山川穂高選手について、日本野球機構（NPB）が今オフ国内フリーエージェント権を取得する見込みであることを明らかにしたそうです。
さて、今後の動きはどうなるでしょうね？来季、山川穂高選手はどのユニホームを着てるでしょうか。
なぜFA権取得？
FA権取得まであと17試合出場が必要だった山川選手が、なぜ一転取得見込みという話になってるんでしょう？
山川選手は4月9日に試合に出場予定でしたが1打席も消化せずに交代し、翌日に登録抹消になっていました。その後27日の二軍戦で復帰しましたが、その期間を故障者特例を使って加味することで取得見込みとなるとのことです。
ああ、良かった良かっためでたしめでたし。なのか。
ライオンズにとってはよかったかも
まぁ、球団にとっては良かったのではないでしょうか。
いたら戦力になるでしょうけども、出場させると批判されるのも間違いないし、かといって塩漬けにし続けるのもお金がもったいないし、トレードを提案しても「引き取ってやる」という相手の態度があって買いたたかれるのも必至だし。
手を挙げる球団は少ないでしょうけども、放出による見返りが見込めるのはライオンズにとってありがたい話です。
そういえば、このままノンテンダーにする道もありますね。
ノンテンダーとは、簡単にいうとFA資格を有したまま選手を自由契約とすることで、まぁ事実上は戦力外宣告みたいなもんですが。2021年に北海道日本ハムファイターズが西川選手、大田選手、秋吉投手にたいしてノンテンダーをやって批判されたのは記憶に新しいです。「一方的な解雇じゃなくて他球団でプレーする機会もあげる」というわけでライオンズのイメージも悪くならないので悪くない道です。
今回の特例はライオンズからNPBに申請があったそうです。なるほど、多少の戦力ダウンはあれど特にイメージダウンを回避できる、球団にとっては限りなくベストに近いベターなストーリーです。
山川穂高の茨の道
とまぁライオンズにとっては山川選手のFA権取得はメリットが大きくなったわけですが、山川選手にとってはどうでしょうか。
これはなかなかキビシいものがあるんじゃないでしょうか。
ライオンズに残る場合、ファンからの批判や他の選手からの冷たい目、大幅に下がるに違いない年俸、これらを受け入れてお詫びと恩返しで頑張ることができるかどうか、プレーする機会も減るかもしれない。うん、キビシイい。
じゃあFA宣言して他球団に移るかというと、これもキビシい。手を挙げる球団はあるかもしれないけれど、移籍してもやっぱりファンからの批判、野次はキツくなるのは必至です。
まぁ、どこでプレーしてもキビシいのは間違いないので、より良い環境でプレーすることを求めていくしかないんでしょうけども。
キツいなぁ。もう完全にヒールになり切るのがいいのかもしれません。NPB以外の道を模索することも十分あり得るでしょう。
最後に
さて、山川選手は来シーズンどの球団のユニホームを着ることになるのか。
個人的には、どのチームでプレーするにしても、頑張って本塁打王でも獲ってもらいたいと思ってるんですが。
