当ブログイチオシの大河ギャグロマン歴史漫画『風雲児たち』が三谷幸喜さん作・演出で歌舞伎の舞台で再現されるそうです。
「六月大歌舞伎」『月光露針路日本 風雲児たち』の稽古場から | 歌舞伎美人(かぶきびと)
マジか!!!
『風雲児たち』とは
『風雲児たち』は、みなもと太郎先生が関ヶ原から幕末までの江戸時代を描く歴史漫画で、「大河ギャグロマン」と銘打たれています。
驚くべきことに、ぼくが小学生のころから連載が始まって今も続いていて、個人的なことをいえば、ぼくの歴史好きという属性を作り上げた要因のひとつとなっています。
大河ギャグロマン『風雲児たち』は教科書読むよりも勉強になるかも!? - コバろぐ
『風雲児たち』がどんな漫画なのか、要点をまとめると、
・「幕末を描きたい」ゆえに関ヶ原から描き始めた
・おかげで江戸時代の通史を描くことになっている
・人物が非常に人間くさく描かれている(教科書に出ないような人でも)
・ちょっと作者の幕府嫌いが鼻につくときがある
・とにかく笑って読みながら江戸時代への理解が深まる
こんな感じ。
ともかく、時代が長すぎて授業では退屈になる江戸時代を、実は日本にとって意義があって面白い時代だよ、と教えてくれるのは、この漫画以外にないくらいの傑作だと思います。
新作歌舞伎『月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと) 風雲児たち』
そんな『風雲児たち』が歌舞伎の舞台となるという。しかも三谷幸喜さん作・演出で。
三谷幸喜さんは『風雲児たち』を2018年の正月歴史時代劇に仕立てあげてくれた人ですので、今回も非常に楽しみです。
『風雲児たち~蘭学革命篇~』を観た!感動した! - コバろぐ
ドラマでは『風雲児たち』前半のクライマックスと言っていい、杉田玄白とか前野良沢らが『ターヘル・アナトミア』を訳して『解体新書』を生み出すエピソードを描き、男の仕事とはなにかを浮き彫りにしてくれた三谷さん、今回は『風雲児たち』のどのエピソードを選んで舞台化してくれるのか。
(画像掲載元:「六月大歌舞伎」『月光露針路日本 風雲児たち』の稽古場から | 歌舞伎美人(かぶきびと))
ちなみにタイトルは『月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと) 風雲児たち』。
一体どの人物が主人公なのかと思ってたら、タイトルの「露」という漢字がヒントでした。
すなわち、主人公は大黒屋光太夫です。
詳細は省きますが、光太夫は回船の船頭で、江戸に向かう途中に難破してロシアにたどり着き、ロシアの女帝エカテリーナ2世に謁見までした人物です。鎖国していた当時の日本では数少ない異国見聞者で、しばしば小説などの題材となっているので知っている人も多いでしょう。
題材としては面白いですね。ちなみに光太夫は松本幸四郎さんが演じるそうですよ。
最後に
それにしても。
『風雲児たち』ってマイナーな作品だと思うんですが、広まる人には広まってますよね。40年かけてジワジワと世間に広がっていく感があって面白い。
しかし、歌舞伎かぁ。
歌舞伎を歌舞伎座で見たことは今までないんですが、これはいい機会かもしれないなぁ。見に行くかなって思わせてくれる作品ではあります。
ちなみにAmazonのKindleストアでは、この歌舞伎化を記念してKindle版の『風雲児たち』のセールを開催している模様。歌舞伎云々は抜きにして、面白いからみんなに読んでみてほしい!
Amazon.co.jp: 歌舞伎化記念!「風雲児たち」まとめ買いフェア (6/9まで): Kindleストア