たびたび議論の俎上に載ってくる、女系天皇の是非問題。
これからも象徴として天皇家を維持するのならば、認めたほうがよさそうではあります。維持だけを考えたら。
女系天皇を容認したら
もし、女系天皇を認めたら、当然女性宮家もできます。そして、その女性宮家ってのも当然皇位継承権を持っているでしょう。
そして、その女性宮家も天皇家を継続、維持するためにお子さんを産まなければならないのは当然。そしたら旦那さんが必要。
もし女性天皇を認めるとすれば、ここまでは当然の流れです。そして、ここからをよくよく考えなければなりません。
つまり、その旦那ってどんな人なの?ってこと。
一般に、女性よりも男性のほうが権力欲が強いのは間違いありません。で、あるならば天皇の旦那になるために女性宮家に近づく連中が出てくるのも自明の理ですよね。
彼らは、自らが天皇の夫となり妻を傀儡にし、自らの権力欲を満たそうとするかもしれません。ていうか、彼らが天皇と結婚したがるのはその理由がほとんどになるのではないか。そうじゃない場合でも、その立場になったらどうなるかわからない。権力は人を狂わせる。そして、小物ほど狂う。天皇家簒奪も不可能ではないですよね。
まぁそこまでじゃなくても、国民が「あんな人が天皇サンの旦那さんなの?」と失望するような人もわんさか出てくるんじゃないか。
現在の、あの金銭問題でマスコミを賑わしてる人のことを考えると、それはわかるでしょう。仮に今、女系天皇を認めると眞子さまも皇位継承権を持ちますからね…。
スケベ坊主・道鏡
そういえば、過去に格好の例がありましたね。
道鏡です。
下半身を武器に孝謙天皇(のちに上皇、さらにのちに称徳天皇)に取り入り、皇位を伺うまでに勢力を増したお坊さんです。知ってます?
孝謙天皇は聖武天皇のあとを継いだ女性の天皇でした。藤原仲麻呂(恵美押勝)の協力のもと、政治を行ってましたが、皇太后が病に伏したときにその看病を理由に譲位して上皇となりました。
やがて皇太后が亡くなり、そのショックで孝謙上皇は寝込んでしまいます。そのときに加持祈祷を行って上皇の世話を甲斐甲斐しくやった僧こそ、道鏡です。
で、世話をしてくれる道鏡に上皇は惚れてしまって、2人の関係はただならぬものとなったそうです。なんでも、道鏡のナニがものすごく立派だったそうですよ…。江戸時代に、道鏡を詠んだ川柳があります。
「道鏡は すわるとひざが 三つでき」
座った時に真ん中にもヒザがあるんじゃないかと思えるほどの…ってわけです。
当時、女性天皇は基本独身じゃないとダメだったんですが、上皇は夢中ですからそんなことお構いなしです。上皇は道鏡の弟などもどんどん取り立てていって、道鏡は朝廷内で大きな影響力を持つにいたります。
で、道鏡は宇佐八幡宮神託事件が起こります。「道鏡が皇位に就くべし」という神託があったので道鏡を皇位に就けろという話が起こり、その神託が嘘だとバレて道鏡は天皇になるのを失敗しちゃったんですが、皇位を伺うほどの勢力と影響力を持ったのは事実です。
下半身だけで天皇になる寸前までいったスケベ坊主すごい。
第二の道鏡はどこからくるのか
称徳天皇が亡くなるとすぐに道鏡は失脚しますけど、女性天皇の思い人になった男性は権力を持てるという例です。
もちろん、当時と今とでは違います。しかし、故意に狙ってやってくる輩も十分考えられるでしょう。
しかし、心配すべきは国内の腑抜けた男どもではないかもしれません。天皇家を自分たちの都合のために欲しがるのは、むしろ海の向こうにいるかもしれませんよ…。
最後に
まぁ、道鏡のナニがデカくて天皇に、なんてのは完全に俗説ですし、海の向こうに天皇家に興味を持つナニモノかがいるってのもぼくの妄想ですけども。
しかしないとも限らない。
ぼくはこういうふうに歴史を絡めて考えるのが好きなだけでアレコレ言ってるだけですみませんけど、真剣に議論してる人にはあらゆる可能性を視野に入れて考えていただきたいですね。