いやぁ!暑い!いきなり梅雨が明けて夏になっちゃったから何だか余計に暑い!
こうなってくると、気をつけなくちゃならないのが熱中症です。
実は先日ウチの若いのが熱中症になっちゃいまして。その連絡を受けたやつが「水飲ませろ水!」って言うんですよ。ぼくは大急ぎで「アカンアカンアカン!スポーツドリンクやポカリや!」って言ったんですけど、未だに「水分を補給すりゃオッケー」って思ってるやつがいたことに愕然としましたね。
そこでちょっと書いておこうと思いまして。「水じゃなくてポカリスエット」なわけを。
熱中症とは
要するに、熱中症について、なっちゃうメカニズムとかを理解してない人もまだまだ見受けられるってことですね。熱中症って何だろう。
熱中症とは、体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かくなったりして、体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛などのさまざまな症状を起こす病気のこと。
ぼくも昔、超ガテンな仕事をしてるときに2度ほどやっちゃってますし、その仕事をしているときに講習も受けました。
熱中症ってのはまぁ暑いと発症するんですけど、まず発汗から始まるんです。発汗によって水分と塩分、そしてミネラルの量が単純に減っちゃうと色んな症状が出ます。そのいくつもある症状の総称が熱中症です。
人間ってというか哺乳類って、汗が出ることによって体温を下げるわけですが、発汗によって水分塩分が体内から減ってくると汗が出なくなってきて、それによって体温が上昇、さらにそれによって細胞がうまく働かずにめまいやけいれんなどの症状が出てくるんです。脳の細胞がやられるととんでもない後遺症が残ることもあります。
熱中症ってこわい。
また、日射病とちがって、発汗しやすい高温多湿の場所でもなりやすいのに注意です。日陰や建物の中でも汗をかきまくってれば熱中症になるリスクは高いです。
水分じゃなくてポカリ
じゃあなんで、熱中症になっちゃったときに水じゃなくてポカリスエットを飲むべきなのか。
恐怖の熱中症無限ループ
汗かいて水分だけ補給すると、こうなるのです。
汗をかく
↓
体内の水分塩分が減る
↓
水を飲む
↓
水分は補給できるが塩分はそのまま
↓
塩分濃度がさがる
↓
濃度を正常にするために体が水分を体外に出そうとする
↓
汗をかく
↓
体内の水分塩分が減る
↓
………
水分だけ補給していくとこの無限ループに陥った上、塩分濃度がどんどん下がっていってしまいます。
だから、塩分もいっしょに補給しないとダメですよってことですね。
カルピスで例える
え?よくわからない?じゃあ、カルピスで例えましょう(何でだ)。
みなさん、カルピスは原液を水で割って飲むじゃないですか。え?カルピウォーター?それは置いといて。
で、半分ほど飲んだところで「もっと飲みたいな」とか思って水を足すとするじゃないですか。どうなります?
薄くなりますよね。「うっすー」ってなりますよね!
それでも飲んで、さらに「ああ、もっと飲みたい!」とかいって水足しますよね。
さらに「うっすー!」ですよ。
そしてそれを繰り返していくといずれは水になりますよ(ならない)。
ね?
カルピスを塩分に置き換えて見てください。
ね?
だから、水分だけじゃなくて塩分も補給しないととダメなんですよ。どんどん薄くなっちゃうんですよ。薄いカルピスなんてみんなイヤなんですよ。
ふんふん、わかりやすい。
ポカリスエットがいいわけ
塩分やミネラルも補給しないといけないからスポーツドリンクを飲んで、というわけですね。その中でも、ポカリスエットはナトリウムとかのバランスが一番いいからベターらしいですね。アクエリアスは糖分が多すぎるとか何とか。
まぁ、俗説ですけども。
あと、ミネラルの補給には麦茶とかも良いです。そして、コーヒーや緑茶やアルコールなんかは利尿作用があるから良くないです。
やっぱりポカリスエットだ。
最後に
本気で熱中症に困ってたり本気で調べたりしてる人はこんなとこ読んでないでちゃんとしたページを読んでください。ここにきて何ですけど。
・熱中症ゼロへ - 日本気象協会推進
・「熱中症について」:みんなの医療ガイド:お知らせ - 全日本病院協会
以上、熱中症経験者として、講習受講者として書かせていただきました。
しかし、アレですね、カルピスの例えのくだりいらんな…。