Amazonプライムビデオで『神は見返りを求める』という映画を何とはなしに見ました。
大ヒットでした。正にぼく好みの映画でした。
あー面白かった!
『神は見返りを求める』の良かったところ!
この映画、ホントにぼくの好みでした。どんな点が良かったか書いておくので参考にしてください。
ただしぼくの場合、見てて「あー嫌だな」という映画が好きなので、悪しからず。
良い点①ラブストーリーと見せかけてサイコスリラー
この映画は全然人気が出ない底辺女性YouTuber(岸井ゆきの)と、彼女の動画づくりを無償で手伝うお人よしのオッサン(ムロツヨシ)の交流から始まり、お互いを理解し合っていく心温まるストーリー……と見せかけて、バズって思い上がってオッサンを切る女性YouTuberとそれにブチ切れて復讐YouTuberになるオッサンという、見るも地獄聞くも地獄の物語でした。
そしたら「見返りを求める男と 恩を仇で返す女」がテーマですって。
そりゃ楽しいわ。こういう人間のクソさを「人間はクソだ」とストレートに表現する映画好きですわ。
良い点②登場人物がみんなクソ
この映画に登場する人物はホントに全員クソです。嫌なやつです。
どいつもこいつも自分のために他人を軽視して生きてます。
唯一の良心であったムロツヨシまでいきなりキレてクソ人間になり突っ走り出すのがスゴい。「お前が拾え!」が合図でしたね。
そして、嫌なやつだらけだけどどいつもこいつも「こんなんいるよな…」という人間なのも素晴らしい。人間なんて本来みんな建前剥がせばこの程度というリアルを突き付けてくる。いいねぇ。
良い点③ハッピーエンドじゃない
ぼくはハッピーエンドの映画って嫌いでして、特に「こんな悪いやつだったのに最後は報われたー」というのは絶対に評価低いです。
「ラスト直前に救われそうな希望を持たされてそのあとに絶望してそのまま終わる」というのが大好物です。『レオン』なんかあれでいいんです。今まで散々人殺してきたのに改心したから救われるなんてストーリーだったらチープすぎて話になりません。
で、この映画。
最後、復讐YouTuberを辞めたムロツヨシ演じるオッサンがとあることで救われます。ぼくはここで終わるんじゃないかとヒヤヒヤしてました。ここで終わったらここまでのストーリーがチープすぎです見た時間が無駄です。
ところが!
せっかく救われたムロツヨシさん、ちゃんと絶望に突き落とされました。そして、そこでちょっと狂って終わりました。
ブラボー!素晴らしい!
最後に
というわけで、ぼくと映画の嗜好が似てるな、という人がいたら是非見てください。絶対楽しめます。
しかし、ホントに万人にはオススメできない映画ですね。「映画は楽しくてナンボ!」なんて人は絶対に見ないほうがいいです。
でも見るが良い。今ならAmazonプライムビデオで見られますよってに。