漫画家のまつもと泉さんが亡くなりました。
一瞬「ん?誰だ?」と思いましたけど「ああ『きまぐれオレンジロード』」とすぐに思い出しました。あのころはジャンプを貪るように読んでましたから、『きまぐれオレンジロード』にもハマったクチなので。
なんせ当時は思春期真っ只中。全体的にちょっと大人っぽい雰囲気に、ハッキリ言うと鮎川まどかにドキドキしながら読んでたわけです。
そんな心に残る漫画を読ませてくれた先生が亡くなったわけなので、心の中でお礼をさせていただきました。
そして、いきなりですが、ぼくにとって『きまぐれオレンジロード』といえば、漫画ではなくパソコンゲーム(なんでだ)。
きまぐれオレンジロード ~夏のミラージュ~
『きまぐれオレンジロード』のパソコンゲームとはすなわち、マイクロキャビンより1988年9月に発売された『きまぐれオレンジロード ~夏のミラージュ~』というコマンド選択式アドベンチャーゲームに他なりません。
ぼくが遊んだのはもちろんPC-8801版。他にPC98とMSXでリリースされてました確か。
(画像掲載元:https://aucview.aucfan.com/yahoo/c561064657/)
『きまぐれオレンジロード』と言えば、春日恭介と鮎川まどか、檜山ひかるの三角関係を描いた作品ですが、このゲームはその基本路線を踏襲しつつのオリジナルストーリーが展開していきます。まどかとひかる、どちらをパートナーにするのか夏休みのうちに決めないと超能力が失われるとおじいちゃんに言われちゃった恭介があれやこれやするストーリーです。
そんなストーリーながら原作のエピソードもしっかり交えてるし、BGMもアニメの曲のアレンジが使われてたりするので雰囲気は違和感がまったくなく、恭介になりきってまどかとひかるの間を行ったり来たりできます。
みなさんも機会があれば遊んでみてください。
『きまぐれオレンジロード』らしいストーリー
実は、ここでちょっとストーリーを思い出そうとして久しぶりにプレイしてみました。
……という恭介の妄想からゲームは始まるわけですが、原作ファンを一気に引き込むにはベストと言ってもいいんじゃないでしょうか。
しかし、ここでハタと思い出してしまいました。このゲームのエンディングを。
もうネタバレしても問題ないと思うので書いちゃいますが、実はまどかとひかるどっちかを選ばないと超能力がなくなっちゃうというのはおじいちゃんの嘘です。
えええ?嘘オチ!?というカンジではありますが、確か最後に「3人の三角関係はまだまだ終わりません」みたいなメッセージが出てきて「これこれ、これだよこれが『オレンジロード』だよ」みたいに思った記憶はあります。
このストーリーを作った人はきっと原作のファンなんでしょうね。だからゲーム化の企画も持って行ったんでしょうけど。
で、そこまで思い出しちゃったのでプレイするのはすぐにやめちゃいました。
最後に
というわけで、レトロPCゲーマーとしてまつもと泉先生のご冥福をお祈りしたいと思います。
それにしても、マイクロキャビンのアドベンチャーゲームはハズレがないですね。