いよいよ2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』が始まりますね。
個人的には吉田剛太郎さんが演じる松永久秀が気になります多分見ないけど。
・NHK 大河ドラマ『麒麟がくる』
・織田信長が手本として尊敬していた(?)戦国武将、松永久秀 - コバろぐ
この『麒麟がくる』の麒麟って何なの!?一体何が来るの!?ってことを書きたい。
まぁ、キリンビールのあのマークが麒麟なんですけどね。それは知ってますよね。
(画像:キリンビール / KIRIN BEER (@Kirin_Brewery) | Twitter)
麒麟
麒麟は、一言で言うと中国の伝説に現れる霊獣です。龍や鳳凰、天馬、獅子なんかと同様ですね。
時代や地域によってその特徴や容姿はいろいろと語られていますが、顔は龍、牛の尾と馬の蹄を持ち背丈は5mとデカく、身体には鱗があり毛は黄色い。そんな動物だったそうです。
(画像掲載元:https://www.flickr.com/photos/tanaka_juuyoh/4629594029)
そして麒麟は獣類の長とされますが、その性質はかなり大人しくて虫を踏むのも厭うほどだとか。
中国の書物『礼記』によれば、王が仁のある政治を行うときに現れるとされ、神聖な生き物「瑞獣」として書かれています。
まとめると、麒麟というのは平和の象徴であり、善政のシンボルといった存在ですね。まぁ、おめでたい霊獣です。
麒麟とキリン
ところで、実在する動物のキリンはこの麒麟と関係があるんでしょうか。なんでキリンはキリンと言うん?という話ですが。
中国の明の時代、鄭和が南海に遠征しますが、その際にこのキリンやライオン、シロサイその他もろもろの動物を持ち帰りました。そしてそれらの動物を時の皇帝・永楽帝に献上したわけです。そのときに永楽帝が「これ麒麟に似てるやん!」って思ったからなのか、はたまた鄭和が「麒麟いた!皇帝が善政を布いてるからや!」とウマいこといったからなのかは分かりませんが、キリンのことを麒麟というようになったらしい。
ちなみに日本では、1907年に上野動物園にキリンがやってきましたが、そのときにこの故事にならってキリンという和名になったとか。一説では上野動物園の石川千代松という人がキリンの購入予算をゲットするために「実在する伝説上の麒麟を買うから」とウソを言って「伝説上の動物が買えるならいくら出してもいいよね!」ということになったとか。
江戸時代の蘭学者の間ではすでにキリンを麒麟と書いていたという話もありますから、実際はどうなのかはわかりませんけども。
『麒麟がくる』には麒麟がくるのか
ちなみに『麒麟がくる』では、麒麟は善政の国にやってくるという伝説があるからその麒麟が来るような国造りがしたいという明智光秀を描くようですね。なんか予告を見てたらそんなこと言ってた。
善政は施政者の理想ですから、その理想にガッチガチに邁進する光秀が見られるんでしょう。「でも信長の治世ではとてもじゃないけど麒麟は来そうにない、ああ私はどうすればいいのか」ともがく姿がメインになりそうな気がしますけど。勝手なぼくの光秀のイメージですが。
そうなると、『麒麟がくる』に麒麟がくるのはかなりキビシイような気がします。あ、それで本能寺か(想像です)。
最後に
まぁ、そんなこんなで、今の日本には麒麟は来てくれるのか!?(そんな話はしていない)