最近やっとセミの声が聴こえてくるようになりました。
なんだか年々遅くなってるような気がしますが、ともあれ定番のアブラゼミと、もの悲しいヒグラシの鳴き声を聴いたかな。久々にクマゼミとニイニイゼミの鳴き声も聴きたいな(東日本にはいないよね?)、しかしそれにしてもあれうるさいよな、夏の暑さを増幅させる…。
とかいろいろセミの鳴き声について考えちゃったりしたので、セミが鳴く理由とそこから派生してセミの交尾について調べてたらなんだかとても悲しくなってしまったので、書いておく。
鳴くセミはオスだけ
というわけで、夏の風物詩セミの声ですが、鳴くのはオスだけです。メスには発音器がないので、ああやって鳴くことはできません。
なぜオスのセミだけ鳴くようになったかというと…、わかりますよね?
自然界でよくみられるアレです。
つまり、セミのオスはメスを呼ぶために鳴くのです。
「ミンミン!この声は俺だぜ!どうだい?いい声だろ?あいつには負けねえぜ!」というわけなんでしょうか。あの鳴き声に優劣があって、メスはそれでオスを選ぶんでしょうか。全部同じくやかましく聴こえるあの声の中に、めっちゃいい声とかあるんでしょうか。
それはセミのメスではないのでわかりませんが、きっとそういうことなんでしょうね。
そうやって考えると、あのセミの鳴き声には狂気すら感じます。
オスとメスの交尾回数の衝撃
ともあれ、彼らが鳴き声によりカップリング成立となると、めでたく交尾をするわけです、「合体!」っつって。
アブラゼミが交尾中? - 5 posted by (C)kyu3
わーおめでとー!なんて思いつつ、セミの交尾について調べていくと、こんな論文に出くわしました。
どうやらオスとメスの羽化日の違いと、そこからくる交尾したくなっちゃうピークの違いから、オスとメスが一生で交尾できる回数を論じておられるようです。合ってるかな。
読んでても何が何だかチンプンカンプンではありますが、この中に気になる一文を発見してしまいました。
「これはメスの交尾回数は高々 1 回ということで,」
オスとメスの性比は1:1だそうで、さらにオスは複数回交尾をするそうなので、メスが1回しか交尾できないとなると、普通に考えてメスと交尾できないオスが出てきますよね。
イケメンがブイブイいわせてアチコチの女性をとヤっちゃうのを指をくわえて見ている男性がいるということです。
その数、どうやらオス全体の37%になるそうです。
4割弱のオスが、メスとヤれないのです。
きっつー。
最後に
そんなことを知っちゃうと、セミの声を聴くと悲しくなってきますよね。
「ああ、あいつら女とチョメチョメしたくて必死だなぁ。でも、できないかもしれないんだよなぁ。がんばれ、がんばれ…」とか思っちゃう。
みなさんも、暑い中あの声を聴くと余計イライラしちゃうかもしれないけれど、どうか許してあげて欲しい。彼らは必死なの。