第99回全国高等学校野球選手権大会決勝は、埼玉の花咲徳栄と広島の広陵の対決でした。
結果は14対4で花咲徳栄の勝利で、埼玉県勢が夏の大会初優勝ということになりました。しかし、スコアほどのワンサイドゲームではなく、広陵も互角に戦っていましたよ。
まぁ、なんといっても今大会は広陵の中村奨成選手の大会でしたね。本塁打と打点の記録を塗り替え、タイムリーも打ちまくり、盗塁も2つ決めるわ守備もウマいわで、大会前に「清宮清宮」言ってたマスコミもテノヒラクルーで「中村中村」ともてはやしてご満悦です。
大活躍な中村奨成
(画像掲載元:http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/08/23/gazo/20170822s00001002361000p.html)
29打数19安打6本塁打17打点2盗塁。今大会の中村くんの成績です。もう凄まじすぎですね。
試合を重ねるごとに全国の高校野球ファンからの視線が強くなり、記録更新の期待も高まっていくなかでキッチリ結果を出していく、並大抵の精神で出来ることでありません。それを成し遂げているのがただただスゴイわけですけど。
ぼくはそんな中村くんを、それはそれはハラハラして見ていました。
高校球児の親として見ちゃう高校野球
何度も書いてますが、ウチの長男も高校球児です。だからなのか何なのか、ぼくは他の全然関係ない高校球児たちもどうしても親の目線で見てしまうんです。
だから、甲子園とか見てると超タイヘン。どの選手にもある程度肩入れして見てしまうので、ドキドキハラハラしっぱなし。
「ああ!こんな場面で打席に入るなんて!落ち着いて…」「ああ!エラーしちゃった!気にするんじゃない。まだ取り返せるよ…」「頑張ってここは抑えるんだ…」などなど、ひとつの場面ですべての選手を応援する、みたいな。
そんな中、やっぱり中村選手の打席なんかもう落ち着いて見られないわけです。だってみんながホームランやタイムリーを期待してる中で、やっぱり持ってる子なんでいい場面でまわってくるんだこれが。「うわぁ…もしこんなプレッシャーの中で打てなかったら…かわいそう…がんばれ…落ち着いて…」とか指を組んでしまうくらい落ち着かない。
大変疲れますわよ…。
親のことも考えちゃう
で、そんなことをしてると、今度は段々と見てる選手の親の気持ちに勝手にリンクしていきます。
「ああ!こんなにお子さんが注目されて、そのお子さんがこんな大事な場面で、もし打てなかったりしたら…ひー」とか思っちゃうわけですね。
これ、たまったもんじゃないんです。
ウチの長男の中学最後の大会で延長で逆転サヨナラを狙う場面で打席が回ってきたとき、もう落ち着いて試合を観れる状態じゃありませんでした。怖い、怖すぎる!とかいって手で顔を覆って指の隙間から見てたり。そのときは結果、凡フライを打ちあげて全てが終わったわけですが、他の選手の親御さんに対して申し訳なさ過ぎてもう目を合わせることもできなくなりますからね。
それが本塁打の記録だったり、甲子園の決勝とかだったら、もう耐えられたもんじゃないですよね、きっと。よく頑張りましたね、中村選手の親御さん。
もしかしたら来年、4番打者の父として甲子園で観戦するかもしれませんので今から心配です(心配いらない)
最後に
甲子園で活躍する高校球児たちには家族がいて、その家族たちは悶絶しながら観戦してるんですよ。ということをわかっていただければ。悶絶してるのはぼくだけかも知れませんけども。
それにしても、今年の甲子園も面白い試合ばっかりで良かった。
花咲徳栄、おめでとう!全ての球児たちに、ありがとう!