現在、旭日旗は、陸上自衛隊で自衛隊旗、海上自衛隊で自衛艦旗として使用されています。
昭和29年、吉田内閣のときにそのように閣議決定されて、それで使っているわけです。当然、国際的にも「旭日旗は日本の自衛隊の旗」と認識されてます。
そして、だからこそ海上自衛隊の艦船は旭日旗を掲げます。
海上自衛隊が旭日旗を掲げるわけ
もう一度書くと、旭日旗は海上自衛隊で自衛艦旗として使われており、他国の艦に「日本の自衛隊の船ですよー」と伝える役割を持っています。本来であれば他国同様に国旗を掲げるべきなんですが、日本の日の丸の場合、風になびいたときに赤い丸が見えず降伏を意味する白旗と勘違いされちゃうので旭日旗を使おうとなったそうです。そして、それは国際的にも認知されています(そうじゃないと意味はない)。
つまり自衛隊においての旭日旗は日の丸の代わりであり、同等です。
海上での旗というのは重要で、どの国の艦船でも旗を掲げずに洋上に出たら国際的には“海賊”とみなされ、“人類共通の敵”とみなされます。攻撃をうけても文句は言えません。なのでとくに軍艦船の旗というのは重要です。国際社会の平和と秩序のために掲げるものです。
だから、イヤでも海上自衛隊の艦船はいついかなるときも旭日旗を掲げるのは当然です。それでこそ国際的に「あ、日本の船ですかどーもどーも」と言ってもらえます。
ついでに
10月10日から、韓国の済州島で「国際艦観式」というのが催されます。
で、その際には「自国の国旗と太極旗(開催国である韓国の国旗)だけを掲揚するのが原則」だと参加国に通知したと韓国海軍の報道官が明らかにしました。朝日新聞によると、さらに「海軍は旭日(きょくじつ)旗に対する国民の憂慮を解消するために努力している」とも説明したそうです。
つまり、自衛艦旗は使うな、と間接的に要請したカタチ(朝日新聞によると)。それに対して日本は当然、「いや、それはムリ」という立場を表明しましたけど、そしたらさらにニュースが。
共に民主党の朴ギョン美(パク・ギョンミ)院内報道官は30日午前、書面ブリーフィングで「非常識をもちろん、一抹の良心さえも見られない日本の傍若無人にあきれる」とし「戦犯国として世界の平和を一瞬にして壊し、数えきれないほど殺傷行為を犯した日本が旭日旗を誇っているのは、日本が永遠に二等国家にとどまるしかない理由でないかと思う」と指摘した。
他国にむやみやたらに喧嘩をふっかけてきて「二等国家」とか言うのはどうかと思いますが、コーフンしておられます。
あ、ついでです、これは。
最後に
海上自衛隊の艦が、お出かけするから旭日旗を掲げるのは当たり前だというシンプルな話です。
みなさんが海外に行くときにパスポートを持ってるのといっしょ。
あ、全然関係ないハナシなんですけど、感情がどうあれ国際的には背伸びしてオトナでいるほうが得策だと思いますね。