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あなたの行動は、見知らぬ誰かの運命を動かす。『サウンドノベル 街 -machi-』の面白さ

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みなさんはチュンソフトというゲームメーカーが作り出したサウンドノベルというジャンルのゲームをご存知でしょうか。

スーパーファミコンでリリースされた『弟切草』と『かまいたちの夜』、そして『サウンドノベル 街 -machi-』が三部作として語られているかも知れない。

今回はサウンドノベル第3弾『街』について書いてみたい。

街 (サウンドノベル)

『サウンドノベル 街 -machi-』とは

渋谷の街を舞台に、8人の主人公とそれを取り巻く登場人物が物語を繰り広げる。基本的にそれぞれの主人公に面識はないが、あるシナリオで何気なく行った主人公の行為が、別の主人公の未来に重大な影響を与えることがある。時にはそれがバッドエンドなど悪影響を及ぼす場合があり、それを回避するために、ザッピング(zapping)を行ってシナリオを切り替えながら読み進めていく。

本作は実写を使用した作品であり、膨大な数の俳優が出演している。発売当時は無名だった伊藤さおり(北陽)・窪塚洋介(当時の芸名・ヨースケ)なども出演。使用した静止画の枚数は6000枚、登場人物の数は400人にもおよぶ。

引用元:街 〜運命の交差点〜 - Wikipedia

あまり売れなかった隠れた名作

プレステの後塵を拝しまくったセガサターンというハードで発売されたということ、実写を用いて『弟切草』『かまいたちの夜』からのサウンドノベルファンがあまりついてこなかったことなどが災いし、正直あまり売れなかったようです。ぼくもたまたま体験版をやってなかったら飛びつかなかったと思います。

ちなみにぼくは、そのころセガサターンは売っ払ってたんですが、このゲームのためにセガサターンを買いなおしました。そしたらプレステにも移植されやがんの。しかもタイトルも『街 ~運命の交差点~』とかなんか面白そうなもんになってんの。まぁこれは余談。

『サウンドノベル 街 -machi-』のスゴさ

8人の主人公

街 公式ガイド ZAP'S 増補版

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このゲームには8人の主人公がいます。彼らは各々の運命を背負って渋谷にいますが、お互いのことは知りません他人です。

ちなみに下段の右から2人目の女性はお笑いコンビ・北陽の伊藤ちゃんです。もっというなら上段の右から2人目はダンカンさんです。閑話休題。

プレイヤーはこの8人の物語を同時に進めていきます。ひとりずつの物語を読み進めながらお互いの物語に干渉しつつ、ちょっとずつ各々の物語を完結させていくのです。では、どうやって?

ZAPPING(ザッピング)

このゲームのキモのシステムがこれです。ある主人公のシナリオから別の主人公のシナリオへ飛ぶことをZAPPINGといいます。主人公どうしが遭遇したときに、相手の主人公の名前を選択することで操作するシナリオが入れ替わるのです。

また、とある主人公のシナリオが「つづく」と表示されてそれ以上進められなくなることがあるのですが、その場合は別の主人公のシナリオを再開して「つづく」状態のZAPPINGポイントに遭遇すれば先に進めることができるようになります。要するにフラグを解除するキーの役割ですね。

選択肢

各々の主人公の行動について、選択を迫られる場面があります。そこで選んだ選択肢によって、別の主人公がバッドエンドに向かったり、ハッピーエンドに軌道修正されたりします。ちなみに、それぞれの主人公たちのハッピーエンドに向かう道筋は1本だけ。それが、他の主人公の行動によって左右されるのです。さらに言うと、その主人公がどっちを選んでも問題ない選択肢というのもありますが、本人にとっては意味のない選択肢でも、他の主人公にとって重大な出来事を引き起こすこともあります。

 

『サウンドノベル 街 -machi-』の良い点悪い点

良い点

人間ひとりの生き方が、巡り巡って誰かの人生を変えていく。お互いに見ず知らずの人たちがじつは本人たちの意識とは別のところで絡み合っている、その様を「目撃」するのがこのゲームの醍醐味と言えるでしょう。

実写の静止画というのもポイント高い。静止画とはいえ、臨場感を出すために実際に演技をして撮影されたらしいです。渋谷の街をバックにそこにホントにその人がいるような臨場感がありますね。また、要所要所でいきなり動画が始まるのも演出をして良かった。

とにかく「あそこでアイツがあんなことしたからコイツが今こんな目に会ってる!」というのは絶対に体験できないですし、面白い体験ですよ。

これをプレイしているとき、何かを選んだりしてるときにぼくが今からする選択で誰かの運命が変わったりするんかな、とか普段考えないことを考えたりもしました。想像力が鍛えられたかも知れませんね。

悪い点

8つもシナリオがある(隠しシナリオを入れて10)ので、やっぱりシナリオの良し悪しはありますね。まったく感情移入ができない主人公もいて、彼らのシナリオはプレイしていてハッキリ言って苦痛です。

また、バッドエンド多過ぎ。爆弾犯を追う刑事のシナリオでは、もうあらゆる間違いが即渋谷爆発というバッドエンド。イライラするよ。

しかも、ただひとつの正解のシナリオでは、爆弾は偽物だったというオチなんですけど!さんざん爆発したバッドエンド見せつけられて偽物ってなんだよ!ってこればっかりはサターンをぶっ壊してやろうかと思いましたね。

また、ZAPPINGするために時系列を整える必要があるんでしょうが、どうしても尺が足りなくて間延びしているシナリオも散見されます。大体面白くないシナリオは間延びしてますね。

まとめ

かなり特殊なプレイの仕方を強いられるというのは何となくわかっていただけたと思いますが、それもすぐ慣れます。とにかく、まだ遊んだことない人は、ひとつの街の絡み合う人間模様を是非覗いてみてほしいなぁ。

そうすれば、実際の人生ですれ違う全く面識のない人たちにも優しくなれるかも知れませんよ。何言ってんの?