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松坂大輔は埼玉西武ライオンズに必要なピースである

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中日ドラゴンズを退団し、自由契約となっていた松坂大輔投手が埼玉西武ライオンズと1年契約を結んだらしい。

ライオンズには14年ぶりの復帰となり、背番号は16だそうです。

松坂大輔
(画像掲載元:松坂大輔は”復活”ではなく”進化”している、その理由とは? | VICTORY

松坂投手のコメントは以下のとおり。

「このたび、14年ぶりに埼玉西武ライオンズに復帰することになり大変嬉しく思います。 プロ野球選手としてのスタートであり、育ててもらった所沢、そしてライオンズファンの皆さんの前で再び野球ができることをとても楽しみにしています。 リーグ3連覇、日本一を目指すチームの力になれるよう努力していきたいと思います。」

活躍はできずとも、チームには必要

2020年、松坂大輔は活躍できるのか

松坂投手にしてみたら久しぶりのライオンズであり、期することがある復帰でしょう。「よしやるぞ!」と思っているところはあるはずです。ファンとしてももちろん大いに期待してます。

しかし、実際に現実は厳しいでしょう。おそらく数字を残す活躍は難しいのではないでしょうか。日本球界に復帰してからの3年間を考えれば。2019年シーズンは2試合に投げて0勝1敗、防御率16.88ですよ。春季キャンプで右肩を壊しちゃったし。 

年齢から考えても、これが完治してかつての「平成の怪物」が復活するとは誰もが思わないでしょう。

もちろん、期待はするんですけど。

ライオンズは最後の花道を用意したのか

ではなぜ、そのような故障持ちのオッサン投手と埼玉西武ライオンズは契約したのか、というとやっぱり最後の花道を用意してあげた、という面が強いのかも。

松坂大輔と言えばライオンズ、というイメージは今も消えていないし、どこも獲得するチームがなくて本人が現役続行を希望するなら拾ってあげてもいいかな、と考えていたのかもしれません。それに、「松坂が西武に復帰」となれば多少なりともファンに対して効果があるはずです。いわゆる客寄せパンダとして有益だという判断があったことも否めないでしょう。

「最後はウチで終わらせてやる。しっかりファンサービスして恩返ししてくれよ」なんて直接いやらしさ全開の考えはないでしょうが、それは絶対にある。

しかし、埼玉西武ライオンズが松坂投手と契約したのは、かつてのエースへの引退への道筋を作ってあげる、客寄せパンダとして利用する、その2つの理由だけでしょうか。

実は、それ以外にももっと重大な理由があるのです。

埼玉西武ライオンズにとって必要不可欠

松坂大輔投手は実は埼玉西武ライオンズに一番必要なピースなのです。

それは、先発ローテーションを守って10勝しろとか、そんなことのためではありません。むしろ、松坂投手はそこにいるだけでいいんです。そして、若い投手たちに背中を見せて欲しいのです。

ご存知の通り、ライオンズの課題は明らかに投手力です。よくもまぁ2年連続チーム防御率ワーストで優勝したものです。

ライオンズの投手たちには、背中を見せる先輩が常にいなかったのです。松坂投手を筆頭に、涌井投手や帆足投手や岸投手など、若手に背中を見せるべきエースがいなくなってきた歴史があります。

十亀投手が「高橋光成や今井が内海や榎田のキャッチボールを見てない。ただただウォーミングアップのためにキャッチボールをしてるだけ」とか嘆いてたとどこかで見かけましたが、やっぱりエースを張ってたベテランというのは、キャッチボールひとつとっても考えてやるってことなんでしょう。これは教えるとかじゃなくてやっぱり本人がテーマを持ってベテランやエースの経験を感じないとダメなところなんでしょう。

内海投手には失礼ですが、若い投手たちもあの松坂が居るってことになったらもしかしたら自分から教えを乞うことも出てくるかもしれません。また、松坂自身も中日ドラゴンズでは積極的に若い投手と関わってきて、柳投手や小笠原投手なんかは実際に結果を出してますよね。

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起きぬけにベッドの上で、スマホの画面を見ながらボロボロと涙をこぼした。10月4日の朝。隣で寝ていた新妻が起きるほどの嗚咽だった。今季11勝を挙げた中日の柳裕也投手が見ていたのは、1通のメッセージ。その日に中日退団が決まった松坂大輔投手からの惜別の言葉に、感情の抑えが効かなかった。それほど、特別な人だった。

高橋投手、今井投手、本田投手、松本投手など若い先発陣への松坂投手の影響は、きっと大きくなるでしょう。

ファンやチームが松坂投手に最も期待しているのはここです。松坂大輔という投手は、正に今現在の埼玉西武ライオンズにとって必要不可欠なピースなのです。

最後に

若手が伸びて、松坂投手自身も10勝とかするとなると、埼玉西武ライオンズは来季100勝はかたいですね。3連覇&日本一はもう決まったようなものです。

なんて冗談はさておき、ホントに埼玉西武ライオンズと松坂投手にとって、双方に有意義な古巣復帰だと思います。松坂大輔投手には、悔いのない1年を送ってほしいものです。