先日お亡くなりになった漫画家のみなもと太郎先生。
40年以上かかっても完結しなかった『風雲児たち』の続きを読むことができないのは非常に残念です。
そんなみなもと太郎先生の自伝的コミックエッセイ『挑戦者たち』のKindle版がセールで100円になってたのでポチってしまいました。
『挑戦者たち』とは
『挑戦者たち』は、みなもと太郎さんが若かった昭和中期(1960年代)を振り返って描いたコミックエッセイです。2014年に刊行されました。
“股旅ウエスタン”、“京都と幕末”、”博徒・侠客”などについてのほか、京都太秦撮影所での時代劇のチョイ役体験を含む自伝的コミックエッセイ12本を収録。
『斬鬼』誌ほかで2000年から2002年まで連載されたみなもと太郎の青春記!
若いころバイトで経験したことや歴史について面白く思ったことなどを京都人の視点で短く描かれていて、読んでいると当時の空気というかそういうものが先生独自のギャグを交えて伝わってくるようです。さすが『風雲児たち』の作者というカンジで、みなもと太郎の「個人史を中心とした歴史漫画」といってもいいかもしれません。
少なくとも、『風雲児たち』のファンは絶対に読んどくべきですよね!個人的には「暗殺者たち」がオススメ。
「時代劇時代」という言葉
この本の中で印象的なのは、やっぱり「時代劇時代」という言葉ですね。
ネットでは割と使われてたりするので知ってる人も多いでしょうけども、ここから来てるんですね。
「水戸黄門の後ろに幕末の娘が居る」とか「大岡越前と遠山の金さんは100年以上生きた時代が違うのに同じセットで撮影する」とか、うるせぇなぁ、と思わなくもないですが、こういうところの考証がしっかりされてないと見てる方が醒めちゃうのも事実。
まぁ、そういう“大事なこと”も多数描かれていますよ。
最後に
とにかく、みなもと太郎先生が若いときに京都を歩いて思ったこと感じたことなどが色々描かれていて、とても面白い。
自分の周りで起こっていること、周りにあることをキッチリ受け取ることができる人なんだなぁと実感できますし、それを漫画と言う形でアウトプットできるのも羨ましい。
読んでみるといろいろと発見はあるので、この機会に是非どうぞ。
セールは23日までかな。急げ!