若者が「常陸」を「ひたち」と読めないらしい。
日本人として常識だろ?と思わなくもないけど読めたところで役に立つわけでなし、そういう教養を軽視する世の中(大問題)じゃわからなくもないですね。
でもぼくは読めます。北は蝦夷から南は薩摩まで。じゃあぼくはどうやって読めるようになったのか。歴史シミュレーションゲーム好きなぼくが。そこまで書いたらそこに答えはあるけども。
『信長の野望』で旧国名を覚えよう!
そうですね、ぼくが旧国名を覚えたのは『信長の野望』シリーズですね。
特に『全国版』と『戦国群雄伝』。これは領地が旧国ごとに分かれてて、その名称も書かれてますからね。
(画像掲載元:Steam:信長の野望・全国版)
遊んでるうちに名称と位置関係も頭に入ってきて、授業中などにノートに地図を書いて帰ったらどうやって攻略していくか考えてたのでどんどん吸収していったカンジです。
しかし、この段階ではまだ知識として完全ではありませんでした。
なんとなくはわかるけども、読み方がわからないのです。なので、「石見」を「いしみ」と読んだり「美作」を「みさく」と読んだりしてたわけです。
しかし、それを解消する書籍が現われました。
これ。
『光栄ゲーム用語事典』は、それまでに発売されていた光栄(現コーエーテクモゲームス)のゲーム内の登場人物やイベント、地名、コマンドからあらゆるメッセージまでが項目となって説明されている光栄信者必携の事典です。
ぼくはこれを隅から隅まで読み込んだわけですが、そうやっているうちに「石見」は「いわみ」、「美作」は「みまさか」だと覚えたのです。
そこから、なぜその名前がついたのかの由来を調べたり、JRの路線の名前に多く旧国名が使われてたりするのを発見したり(常磐線は常陸と磐城を結ぶ、土讃線は土佐と讃岐を結ぶ、とか)、そういう気付きを増やしているうちに脳内にこびりついていったわけですね。
知識は繋げて体系的に
なんでもそうですよ。頭に入れた知識は単発だと薄れていくんですよ。どんどんリンクさせましょう。そして、そのリンク先も関連して調べて増やしていくのです。
あえて言うけど、今の若者はそれをやらない。
たとえば、常陸を読めない子だって常陸牛は知ってたりするんですよ。でも、ヒタチギュウってのを見たときにちょっと調べたら「茨城の牛か」って気付けるんですけど、それをやらない。やったらば「茨城=ヒタチギュウのヒタチ(これもザックリしてるけど)」とリンクするんです。そんなときに今回みたいに茨城県が「常陸ナンチャラ」ってのを押し出してるのを見ると「ああ、常陸って茨城のことなんだ」ってスッと腑に落ちる。落ちちゃえばもう「常陸は茨城、読みはひたち」って絶対に忘れないですよ。
しかし、「そんなの覚えたとして何になるの?」と若者は言う。ぼくもそう思っていました。その答えはここでは省きますけども、その教養の無さからくる人物の薄さは将来仇となるよ、とだけ言っておきましょう。
最後に
しかしよく考えたら最近の『信長の野望』は城単位だったりして旧国名はあんまり情報として価値がないカンジなので、『信長の野望』を遊ぶなら古いやつにしましょう。
それか、ナムコの『源平討魔伝』をやろう。