いよいよ今年行われる…のかどうかはまだわからないような気がしますが、とにかく2021年に1年遅れで行われるであろう東京オリンピック及びパラリンピック。
そこで、今回はパラリンピックについて書いておきたいことがあります。
ええ、パラリンピックの「パラ」って何?ってハナシです。
パラリンピックとは
まずはパラリンピックについてですが、これはみなさんご存知でしょう。
(画像掲載元:Tokyo 2020 : Réaction de l’IPC suite au report des Jeux – Sport & Société – Kévin Bernardi)
パラリンピックは、国際パラリンピック委員会が主催する、身体障害者を対象とした世界最高峰の障害者スポーツの総合競技大会。オリンピックと同じ年に同じ場所で開催される。アテネ大会から夏季オリンピックと共同の開催組織委員会が運営する。
昔はオリンピックの陰でひっそりと行われていたような気がするパラリンピックですが、最近はまぁ人権やら色々鑑みて必ずオリンピックと並んで呼ばれることになっています。ロスやソウルやバルセロナのころは自分が若いバカだったこともあり存在すら知りませんでした。
その原型は、1948年7月28日(ロンドンオリンピックの開会式と同日に開催されたストーク・マンデビル競技大会。パラリンピックの第1回大会は、1960年の第9回ストーク・マンデビル競技大会のことを指し、以後パラリンピックと呼ばれるようになります。
元々ストーク・マンデビル競技大会は、戦争で負傷した兵士のリハビリをしていたストーク・マンデビル病院がリハビリの一環として手術よりもスポーツをすることを推奨したことから始まり、それがパラリンピックへと発展していきました。
パラリンピックの「パラ」って何?
で、パラリンピックの「パラ」の意味ですが、これは原型となった大会を主催していたストーク・マンデビル病院が主に脊髄を損傷した兵士たちを受け入れていたことと関係しています。
彼らにスポーツをさせるために競技大会行ったわけですから、当然競技に参加する人たちは脊髄を損傷した人が主です。
で、元々は脊髄を損傷し下半身不随になった兵士のためのスポーツ大会であることから、麻痺を意味する「paraplegia」と「olympic」を繋げて「paralympic(パラリンピック)」と呼ぶようになったということらしいです。
また、IOCは1985年に「パラリンピック」を大会名の正式名称として認めましたが、既に半身不随者以外の身体障害者も参加する大会となっていたので大会名のパラの意味を「平行」を意味する「パラレル」の「パラ」としました。そして、「もうひとつのオリンピック」という意味を後付けしたのです。
最後に
「パラリンピック」の「パラ」は最初は「パラプレジア」の「パラ」でしたが、今は「パラレル」の「パラ」という意味になっています。そういうことらしいです。
ちなみに、1985年にIOCに認められたあと、1988年のソウル大会で「パラリンピック」という名称が正式名称になりました。
しかし2021年、今年こそ開催されるんでしょうか、オリンピックもパラリンピックも。