いきなりですがセガサターンのことを猛烈に思い出したので、セガサターンの思い出をひとつ書いてみようと思います。
セガサターンを買ったが売った
1994年、ぼくは次世代ゲーム機のことで頭がいっぱいでした。11月にセガサターン、12月にプレイステーションが発売されることがわかっていたからです。
「どっちを買う?どっちも欲しい、よし買っちゃおう」と考えながら1年を過ごしていたアホな大学生だったぼく。まだ自宅に寄生していてバイトもしてたので余裕があったぼくは結局PSもSSもサックリと買いました。
しかし、僕はそれまでもゲームばっかりしてましたが、パソコンでシミュレーションとRPGばっかりやってたし、それらのジャンルが好きだったのです。アクションゲームは遊ぶには遊ぶけど苦手でした。
そんなぼくが「『バーチャファイター』はゲーセンでやればいいや」と思うのは当たり前です。
セガサターンをサックリ売りました。
そしてまた買う羽目に
しかし、またサターンを買いました。とあるゲームのアナウンスを聞き、さらにはとあるゲームの体験版を遊び、買うことにしたのです。
そのゲーム、ちなみに3本あります。どれとどれとどれなのか?書いていきましょう。
①『カルドセプト』の衝撃
まずは『カルドセプト』。ボードゲームにカードゲームの要素を足したゲームです。このゲームを始めて見たときは、本当にワクワクしました。
元々『モノポリー』が好きで『いただきストリート』も遊びまくっていて、さらには当時『マジック・ザ・ギャザリング』というカードゲームも遊んでたし、なによりファンタジー世界が好きなぼくにとっては「何だよこれ俺のためのゲームじゃねーか!」としか思えませんでした。
「何?サターンでしかリリースされないだと?」ガックシ。
「うーん、ハッキリ言ってこれだけのために買ってもいいくらいだぞ。でも実際遊んでみるとクソなゲームはゴマンとある。しかしこれは確実にオモロイやろ…」なんてずーっと考えてるときに、次の刺客があらわれた!
②『街 ~運命の交差点~』の衝撃
友達の家で、ゲームを買ったときにもらったというサターンのゲームの体験版を遊ぶことになったのですが、その中にいたのです、『街』の野郎が。
『弟切草』にも『かまいたちの夜』にも、サウンドノベルというものに全然ハマらなかった歴史をもつぼくにとっては屁のようなゲームだと思ってました。
あまりに友達がやれやれいうもんだから「まあ、遊んでやるか」と遊び始めたらナニコレーチョーオモシロインデスケドー!目から鱗が落ちるとはこのことか。
他人同士の主人公がそれぞれの行動でそれぞれ人生に影響を及ぼしあうというストーリー、そしてそれを追っていくことができる、小説を読むような面白さなのにそれをちゃんとゲームに落とし込んでいるザッピングシステムの秀逸さ。
「これは是非買って遊びたい!」となっちゃったぼくは、『カルドセプト』のことを思い出し「これはもうサターン買うしかないでしょう、でも年末年始は何かと入り用だしなあ」とかなり前向きになりつつもまだちょっとだけ迷ってるところへ最後の刺客が!
ちなみに『街』についてはかなり前に書いてますね。よろしければどうぞ。
あなたの行動は、見知らぬ誰かの運命を動かす。『サウンドノベル 街 -machi-』の面白さ - コバろぐ
③『プロ野球チームもつくろう!』の衝撃
サターンを売る前に一番遊んでたゲームといえば『サカつく』だったぼくは、実はサッカーにあまり興味がなくて「あーあーコレの野球版出ないかなー」と思っていました。そんなぼくに『やきゅつく』の話をしたらダメでしょう。
『カルドセプト』と『街』の件があるのでもう躊躇はしません。
雑誌で『やきゅつく』のアナウンスを見たぼくは、その足でゲームショップに行き「サターンください」と言ってました。
その後の我がセガサターンの運命
1997年10月30日、ついに『カルドセプト』発売。ハマりまくって年末を過ごし、年が明けて1998年1月22日、待ちに待った『街』発売。そして1998年2月19日、最後の刺客『プロ野球チームもつくろう!』発売。
シアワセなサターン人生。
しかしその後、『カルドセプト』と『街』は新しい要素が入ったり改良されたりしてプレイステーションに移植され、『やきゅつく』はパソコンの『野球道』シリーズのほうが面白いし、ナンダヨソレーになっちゃって。
つまり、セガサターンまた売っちゃったというオチになるわけであります。
最後に
まぁ、サターンに限らず、昔はハードもソフトも売ったり買ったり激しくしてたよねーって、ぼくだけですかね?