みなさん尿瓶知ってますか、尿瓶。
しびんですよ。シビン。
これ。
みなさん、使ったことあります?
ぼくは初めて使ったんですが、動けない人が尿をするための瓶なのに、これに小便するのってなかなか難しいですね。
動けない中、尿意
吐血して救急車で病院に担ぎ込まれて、一通り救急治療やって落ち着いた真夜中。次第に尿意が強まってきました。
看護師さんがションベンするときは呼べ、と言ってましたけど、シビンがどうこう言ってたので、なんとなく我慢。なんとかトイレに行けんもんかと思ったけど胸に心電図のパッドがベタベタついてるし両腕には点滴と輸血の管。動けるもんじゃない。
観念してギリギリになってナースコールを押しました。
「オシッコしたいですう〜」
初めての尿瓶
看護師さんは手際よくぼくの息子をボロンして尿瓶をセットしました。
「終わったらまた呼んでください」とすぐに立ち去る看護師。さて、ションベンしようと思うぼく。
しかし、出ない。
ギリギリまで、もう出るってとこまで我慢したのに出ない。尿意はある。出そうとしている。しかし、おそらく脳が拒否してる。
どう考えてもションベン出していい体制じゃないからか。布団で横になって小便=寝小便=大人なのに恥ずかしい、という常識が邪魔をするのか。
へえ、人間って現状より自分の尊厳を優先するんだーとかボンヤリ考えたけどそんなこと考えてる場合ではない。
どうすんだこれ。
尿瓶で小便する方法
ぼくは考えました。
どうしたらションベンが出てくれるか。
これはもう、ションベンしていい状況だと自分の脳を騙すしかない。
なので、想像しました。今まで目にしてきたあらゆるトイレを。そこの便器まで歩いて行ってションベンをする様を。一人称で。いわば、ひとりVR。
これで何とか、出ました。30分くらいかかりましたけど。一旦出るともう止まらないのが笑える。
みなさんも尿瓶に用を足す時に出なかったらお試しを。
ひとりションベンVR。
最後に
しかし、こんなことになるなんて知らなかったなあ。
ちなみに、2回目は40分ほどVRしても無理でした。看護師さん呼んで車椅子でトイレ行きました。申し訳ない。
健康であれば、こんな目にならなくて済んだのに。しかし、おかげでネタが出来たとも言える。とか言っちゃうブロガーってどうしようもないですね。