開幕こそちょっとモタついたものの、もう立て直して首位にいる(2016.5.7現在)福岡ソフトバンクホークス。
まったく死角のない選手層だと思いますが、その中で一番工藤監督が頼りにしてるのは誰でしょう?
柳田選手?バンデンハーク投手?内川選手?熱男?
彼らも素晴らしい選手だと思いますけど、もっと大切なんじゃないの?と思える選手がいるのです。
工藤監督の攻撃面での戦略
え?もっと大事な選手いるの?と皆さんお思いでしょうけども、それを発表する前に工藤ホークスの攻撃面での戦略を考えてみたい。
工藤監督が就任してから、バッティングオーダーに関しては中軸をキッチリ固めて、その他は、守備位置やら調子やら実績やらを考えて流動的に選手起用しているような気がしています。
昨年は3番柳田、4番内川、5番イデホ、6番松田と中軸は不動でしたし、今年も5番がちょっと定まらなかったものの最近は長谷川選手が定着しつつあります。
そこは固定として、残りの打者を決めるときに守備位置や打順の特性などの縛りで出したい選手が出せないかも!?なんて場面があると思うんです。 いくら流動的にするといっても、ある程度のパターンはあるでしょう。
工藤監督は恐らく、そのパターンを増やして色んな試合に対応したいと考えているのではないでしょうか。
そして、その打順パターン増大に欠かせない選手がひとりいます。
攻撃のバリエーションを考える工藤監督からしたら、その選手こそ一番大事な選手になるのではないでしょうか。
チーム随一の巧打者
それが、中村晃選手です。
中村晃選手、高校時代(帝京高校)は4番を任され、高校通算で60本塁打を放ったスラッガーでした。
しかし、プロに入ってからは自分の小さい身体で本塁打を量産するのはキビシイと判断し、バットを短く持って安打を量産するようになり、2014年には最多安打のタイトルも獲得しています。
それでは、何故そんな中村選手のことを、工藤監督が一番頼りにしてるんじゃないかと思えるのでしょう。
その秘密は、使いやすさ
中村選手は、レフトとライトとファーストを守ることができますし、抜群の選球眼とバットコントロールでファウルで粘って相手投手に球を投げさせるという“いやらしいバッティング”をします。
だから上位打線に置いてもいいですし、勝負強いバッティングとパンチ力も兼ね備えてますので、中軸のすぐ後ろでも面白いんですね。
また、調子が悪い選手を入れ替える場合、中村選手を挟めば空く守備位置を柔軟に変えることができますし、打順についても空くところに中村選手を入れ込めば仕事をキッチリする、監督だったらむっちゃありがたい選手じゃないですか!
ホークス優勝のカギを握る
そんなこと言って、実際に工藤監督に聞いたら「柳田でしょ!」って言われたりして。
しかし、中村選手のように高水準の成績を残しつつ、好きなように配置できる選手って本当に得難い選手ですから、その辺は工藤監督も分かっているでしょう。
だから福岡ソフトバンクホークスは、中村晃選手がいてこそなのではないでしょうか。工藤監督も一番頼りにしてますよ、きっと。