2019年7月21日、参議院議員選挙行われました。
それで野党統一候補っていうのが何議席か獲得してるんですけど、彼らの存在意義が本気でわからないのです。
(画像掲載元:参議院 - Wikipedia)
野党統一候補
野党統一候補っていうのは、文字通りの意味でとっていいんですよね。野党全部が推してる候補ってことで。
まぁ、与党がマズいことをやるときに批判するのは大事な野党の仕事ですから、それを一丸となってやろうというのはわかります。だから、各党ひとつになって与党を批判する議員を作りましょうよ、というのも理屈としてはあると思います。
だから誕生したのが野党統一候補ですよね。
そして、彼らが幾人かが当選となって、共産党の志位さんも大はしゃぎです。
(会見で)野党統一候補が10選挙区で勝利したことは大きな成果です。今回の改選で、野党が議席をもっていた1人区は2選挙区でしたから、2から10は躍進と言っていいと思います。「改憲勢力で3分の2」を阻止したことは野党共闘なしにはあり得なかった大成果です。ぜひとも総選挙につなげたい!
— 志位和夫 (@shiikazuo) July 21, 2019
野党統一議員の政策と政治理念は?
でも、それで当選して議員さんになった候補者がいるとして、その人の政策はどうなってるの?って思うんですよね。
政党ってのは、それぞれの政策があるからこそ分かれていると思ってるんですけど、だとしたら、彼らは参議院の席に座ってなにするのでしょう。
だって、各政党の政策は違うはずでしょう。いっしょなら合併して大きな野党になればいいのにそれをしないんですから。
細かい政策で野党の動きが割れたとき、その野党統一議員の人はどう動くんです?それぞれ元の所属政党の支持で動く?それって統一だからって票をくれた別の野党の支持者に不義理になるんじゃないの?それともそのときどきで自分の信念で動く?え?じゃあそもそもなんでその所属政党にいるの?選挙の時が無所属だったら選挙後にどっかの政党に属すの?え?じゃあそもそもその候補者には政治理念なんてないの?
考えれば考えるほどわからない。
政策モンスターか、まったく政治理念がないか
候補者のほうだって、所属政党と共闘したほかの野党と自分自身と、その3つの政党が合致しないと野党統一候補にはなれないでしょう。
なれるとしたら、すべての政策を飲み込む政策モンスターか、まったく自分の政治理念がないかどっちかの人だけです。それ以外の人は絶対に野党統一候補になれと言われても絶対になれないはずです。そして、政策をすべて飲み込むなんてのは不可能なんですから、野党統一候補の候補者っていうのはやっぱり…。いやいや、自分の政策や政治理念もないのに立候補しないでしょ?
え?するの?そして当選するの?政策ない人なのに票をもらえたの?
おめでたいなぁ。
反対のみのお仕事?
野党が政策をこえてひとつになるのはきっと与党に反対するときでしょう。それが野党の存在意義のひとつですから。
そのための統一候補?それだけ?
じゃあ国会での政治的主張が各野党割れたときに、その野党統一議員は何の役には立たなくなっちゃいます。割れないっていうなら先ほども書いたとおり連合して大野党になるべきだし、そうしないってことは政策によっては割れるんでしょ。
そうなると、やっぱり与党に反対するだけのお仕事としか思えない。
でもそれだったら「アベヤメロー」「ナニイッテンダー」「ハナシニナラナイー」とか繰り返しスピーカーで流す人形でも座らせとけって話になっちゃいますから、きっとぼくのようなアホにはわからない何か大きな仕事があるんでしょう。
それが何なのか、何をどう考えてもわからないんですけど。
最後に
つまり、ぼくの考えでは「野党統一候補者」はどう考えても「政策と政治理念を持ってない与党に反対するだけの人」になってしまうのです。ただただ「与党はイヤだ!」という有権者の受け皿がおっきくなっただけにしか見えないのですが、優秀な野党のみなさんが作り上げ、優秀な有権者の人がそれを議員に押し上げたわけですから、何かしらの存在意義はあるのでしょう。
しかし書いてきたとおり、ぼくにはそういう人が選挙で当選して国会に座って何をするのかが本気でわからないので、誰か教えてほしいなぁと、こう思うわけです。
勉強不足でどうもすみません(笑)