Steamでローグライクゲームを漁っていて『Zorbus』というやつを購入、これが当たりでした。
ただでさえ手強いのがローグライクってやつですが、その中でもかなり難しい部類に入ると思います。
だからこそ、かなり楽しめます。
『Zorbus』のやかましさと手強さ
『Zorbus』がどんなゲームかを書こうと思ったんですが、これはもうシステムがガッチリとローグライクであり、その辺は色々と書き散らしまくってますので、そこは省きましょう。
『ローグ』とそれを元としたローグライクについては興味があればこちらの記事をどうぞ。
この『Zorbus』、システムはお馴染みのローグライクなんですが、かなり「やかましい」。そして「手強い」。どういうことか、書いていってみましょう。
やかましい!
まずはこの『Zorbus』のやかましさについて。
ローグライクを遊んでいると暗いダンジョンをひとりで黙々と歩き回るわけで、それはかなり孤独な戦いの連続です。
しかし、この『Zorbus』は違います。
まず、NPCを誘ってパーティを組める。仲間と協力して探索したりモンスターと戦ったりすることになりますので、孤独な戦いにはなりません。
そして、この仲間も、そして敵もめちゃくちゃしゃべる。フキダシで。これがまぁうるさい。
例えば敵のシーフがプレイヤーを視界に入れた際はこんなカンジ。
意訳すると「なんてくだらない日だ。俺のナイフをテメェの胸に突き立てれば気持ちはアガるのか。やってみるしかねぇってか!」とか言ってます。
ぼくはローグライクはドワーフのゴリゴリ脳筋ファイターで遊ぶのがほとんどですが、オークとかがバーン!とドアを開けて入ってきて「おらあ!このドワーフ野郎!」とか言われたのは初めてです。
そしてこのゲーム、次の「手強さ」でも触れますが敵も味方もかなり賢く、敵は瀕死になるとまず逃げる(しかも仲間のところに!)んですが、そのときも捨て台詞を吐きます。
「捕まえられんなら捕まえてみやがれ!」言うてますね。
味方になってくれるNPCも出会ったらベラベラしゃべってくれるでしょう。
「こんにちは!私はUsuyよ!」とかアピールしてます。ちなみにこの人、サモナーです。仲間にしたらクマとか狼とかを召喚して戦ってくれます。
まぁ、とにかくしゃべるしゃべる。しょっちゅうフキダシが色んなところから出てきます。
だから、楽しい!
手強い!
そして、このゲーム、かなり手強いです難しいです。ローグライクなんてそんなもん、と思う以上に簡単にゲームオーバーになります。
モンスターがかなり賢いからです。
「おい、ドワーフ野郎がいたぞ!」とかオークが言ったら後ろから仲間がワラワラ出て来たり、「あっ、ドワーフだ!仲間に知らせなければ」とか言ったかと思うとどっかに行き、仲間を引き連れて戻ってくる、とかいうことも頻繁に起こります。
つまり、こっちも仲間とパーティを組んでるから集団戦になりがちなのです。敵を見つけたらとりあえず突っ込んでやっつける、なんてやり方をしてたらすぐ死にます。まず、明かりを消して気配を無くし、不要な争いは避けつつ敵が少ない部屋を見つけてそこの敵をみなごろしにし、そこを拠点に徐々に攻めていく必要があるのです。
しかし、幸いなことに仲間もかなり賢いので助かります。
武器をいくつか渡しておくと戦う相手に合わせて持ち替えてくれたり、薬を渡しておくと必要な時に飲んだりしてくれます。介護のように色々世話を焼かなくていいのはいいですね。
とにかく、常に頭を使って最善手を確実に打っていかなければ生存はおぼつかないのでゆっくりと攻略していきましょう。それでも、かなり追い詰められます。
だから、楽しい!
「これだよこれ!」ってカンジです。
最後に
というわけで、『Zorbus』は「最近のローグライクはヌルヌルだー」と嘆いている人にとってはかなり楽しめるゲームと言えるでしょう。
まぁ、そんなハードローグライカーじゃなくてもその過程は上記のとおりかなり楽しいので問題ないです。ぼくは現在、7人の冒険者をダンジョンに送り込みましたが1階を踏破して2階に降りたのはたった1人ですよ。それでも「くそー次だ次!」と何度でも挑戦しちゃう魅力が『Zorbus』にはあります。
全部で10フロアしかないらしく、最初は「少なくね?」と思ったんですが1フロアがかなり広く、どうしてもジックリ遊ばなくてはならないため、1フロアでかなり没頭して時間が過ぎていくのでボリューム不足は感じてません。なんたって、地下2階に降りるのも一苦労ですからね。
こんな手強いローグライクが620円で楽しめるなんて、ありがたい話です。ローグ好きは遊んで損はありません。是非どうぞ!