Twitterにて、いつも絡んでる関西のオッサンが「カッターシャツをクリーニングに出した」みたいなツイートをしていて、それを見たぼくは「カッターシャツとは懐かしい響き!」と思いまして、そこで気づいたんです。あれ?そういえばこっち(埼玉)でカッターシャツとか聞いたことないな!
西日本ではワイシャツのことをカッターシャツって言うんですが、子供のころから大阪と埼玉を行ったり来たりしていてすっかり関西弁と標準語のバイリンガルなぼくはもちろん両方知ってました。しかし、ワイシャツとカッターシャツって何か違いがあるんでしょうかね?
ワイシャツとカッターシャツ
主にビジネスマンがスーツの下に着るシャツをワイシャツと言いますが、大雑把にいうと、東日本ではワイシャツと言い、西日本ではカッターシャツと言うようです。境目は大体長野県くらいの模様。
まぁ、大阪出身者として体感を言えば西日本ではワイシャツでも全然通じると思います。しかし、学生が学生服の下に着るシャツは絶対カッターシャツですよね。大阪や愛知、福井などではそんな風に分かれてるみたいです。京都では、見頃や袖に襟とカフスがついているのがカッターシャツ、それが別なのがワイシャツとかややこしいこと思ってたりするようですが。
まぁ、そんなにややこしいこと考えずに、東がワイシャツ、西がカッターシャツということでいいでしょう。
前述のように、西日本ではワイシャツという言葉はおそらく通じます。しかし、東日本ではカッターシャツと言ってもきっと通じないでしょう。これまたぼくの体感ですが。
なぜカッターシャツと言うのか
さて、なぜワイシャツという言葉があるのに、西日本には同じシャツを表す言葉としてカッターシャツという言葉があるのでしょうか。ていうかカッターって何?
カッターシャツは、1918年に当時は美津濃と言って洋服メーカーだった大阪のスポーツ用品メーカーであるミズノが、新しくスポーツ用のシャツを売り出すときに作られた言葉のようです。
(画像掲載元:HISTORY | ミズノの歴史について)
美津濃の創業者である水野利八さんが野球観戦のときに「試合に勝った!勝った!」と喜ぶ観客を見て思いついたとされます。また、第一次世界大戦に「勝った」という意味だともいわれてたりしますね。
まぁ諸説ありますけど、「カッターシャツ」はミズノが作ったシャツでミズノが考えた言葉だということは間違いありません。
そして、西日本でカッターシャツという名称が広まっているのは、ミズノの本社が大阪だということと関係があるようです。まぁ、あまり遠くなると浸透はしませんよね。
最後に
というわけで、天下のミズノさんが関係していたんですね、カッターシャツって。
しかもそれが「勝った」から来てるってのも大阪らしい話ではあります。
まぁしかし要は、関西のオッサンは東京に来たときにうっかり「カッターシャツ」とか言っちゃったらアカンでっていう話。