嬉しいニュース。
ホラー漫画家の第一人者、日野日出志先生が画業を再始動するそうです!
伝説のホラー漫画家20年ぶり画業再開 日野日出志氏「創作のスイッチ入った」― スポニチ Sponichi Annex 芸能
小学生のときに『恐怖・地獄少女』を読んでから、かれこれ36年ファンをやっている身からすれば、非常に嬉しいのです。
日野日出志とは
日野 日出志(ひの ひでし、1946年4月19日 - )は、日本の漫画家。大阪芸術大学芸術学部キャラクター造形学科教授。
旧満州チチハル出身の72歳。同年10月、日本に帰国。67年、漫画誌「COM」の新人賞に入選しデビュー。「ガロ」「少年画報」などで短編を発表。翻訳され海外で人気の作品も多い。ビデオ「ギニーピッグ2」(85年)など映像作品の監督作もある。
引用元:伝説のホラー漫画家20年ぶり画業再開 日野日出志氏「創作のスイッチ入った」― スポニチ Sponichi Annex 芸能
日野日出志先生は、とにかくホラー漫画の第一人者であり重鎮。その絵は生理的に嫌悪せざるを得ないようなタッチですが、ただ怖いだけでなく、レイ・ブラッドベリの『刺青の男』に影響を受けた「怪奇と叙情の世界」を描き続けてきた漫画家です。
『地獄変』や『蔵六の奇病』など、代表作となりえる作品も多くありますが、とにかく読んでみて欲しい。どの作品も恐怖の中に人間の悲しみや愚かさを描いていますから。
日野日出志、画業再開
そんな日野先生が、画業を再始動するといいます。
きっかけは、銚子電鉄が発売したスナック菓子『まずい棒』だそうで。日野先生はこれのキャラクター、「まずえもん」のデザインを手掛けています。
(画像掲載元:銚子電鉄「まずい棒」公式サイト)
この「まずえもん」を創作したことが日野先生の火をつけたみたいで。その結果溢れ出てくるアイデアをほとばしらせるために日野先生はTwitterも始めちゃったりしてます。ぼくもすぐフォローさせていただきました。
日野日出志 (@hino_hideshi) | Twitter
しかし今後はガチゴチのホラーは書かないみたいですね。
「昔のような怪奇は描けないが、叙情の中に少し怪奇がある絵本を描きたい」と“叙情怪奇作家”を目指している。
なるほど、ホラー漫画の新作が見れないかもしれない、というのはちょっと悲しいですが、日野先生の絵本が読めるかも、と思えば楽しみすぎます。
ほくと日野日出志先生
ぼくが初めて日野作品に触れたのは、『恐怖・地獄少女』です。ほら、小学生のときってなけなしの小遣いでどの漫画を買うか大いに悩んだりしたじゃないですか。そのときにたまたま手に取ったのが『恐怖・地獄少女』だったのです。
『恐怖・地獄少女』については畏れ多くも以前ネタにしましたねぇ。
『地獄少女』がアニメになってるとか言うから見ようと思ったら思ってたのと違った - コバろぐ
この記事にも書いていますが、ぼくはこの『恐怖・地獄少女』を傑作だと思っています。ラストの悲しさたるや、「叙情と怪奇の世界」そのまんまです。“悲しい感動”なんて滅多に味わえない感情が存分に味わえます。
そしてぼくは、『恐怖・地獄少女』以降、日野作品のファンになっていくのです。あと好きなのは『毒虫小僧』と『あしたの地獄』とかかなぁ。タイトルに「地獄」がつく作品多いです(笑)。
最後に
日野日出志先生の絵本、楽しみです!しかし御年72歳、お体に気をつけて創作活動してください。
そしてみなさんも『恐怖・地獄少女』あたりから日野日出志の世界を体感すべし!
『地獄少女』がアニメになってるとか言うから見ようと思ったら思ってたのと違った - コバろぐ