さて。休日に、ぼくは1冊の本を持って出かけました。
その本は、はてなブログ界のレジェンド、フミコフミオさん(id:Delete_All)が書いたやつで、タイトルは『ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。』。本人によると、略称は「イニアナ(胃に穴)」だそうです。
それはさておき、ぼくはこの『イニアナ』を、休日にどっかゆっくり座ってコーヒーでも飲めるところへ行って読もうと決めてたんです。
これこそ、本屋で探しても見つからず、仕方なくAmazonでポチった『イニアナ』です。
フミコフミオ著『僕は会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと⋯⋯ と考えると胃に穴があきそうになる。』を本屋で探したけど見当たらなかった件 - コバろぐ
『僕は会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと⋯⋯ と考えると胃に穴があきそうになる。』とは
長い。とにかくタイトルが長いですね、この『僕は会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと⋯⋯ と考えると胃に穴があきそうになる。』は。この長いタイトルの本は、一体どんな本なんでしょう。まずはそこから。
内容紹介
独自のリズム感と文体で中毒者続出!伝説の会社員ブロガー衝撃のデビュー作
笑いあり、涙あり、学びあり、感動ありの新感覚本!
すべての会社員の気持ちを代弁してくれると鬼共感の嵐で超話題!
現代における「生きづらさの正体」に迫る!
「働くのがつらいが会社をやめるわけにもいかず悩んでいる」
「いつも悩みがモヤモヤして不安でしんどい」
「人間関係でへこんでしまい落ち込むことが多い」
「ストレス社会におしつぶされ本来の自分を出せずに他人に振り回されている気がする」
「このままの人生で本当にいいのか、いつも自問自答している」こんなお悩みをお持ちのあなたにおすすめ!
引用元:ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。(Amazonより)
はてな人気ブロガーであるフミコフミオさんのブログ記事をまとめたものかと思いきや、フミコさんがガチで書き下ろした300ページにもなる本気の書籍です。今の素晴らしい世の中で、それが素晴らしいが故に生きづらいと感じているオッサンたち。ぼくもそのオッサンのひとりですが、そんなオッサンの生で等身大の声が書かれています。
とても読み易いので、フミコフミオファンの方以外に読んで欲しい1冊ですね。
『僕は会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと⋯⋯ と考えると胃に穴があきそうになる。』を読んで
この『イニアナ』は、フミコフミオさんのブログ『Everything you've ever Dreamed』をいつも読んでいる人ならすんなり読める、お馴染みのフミコさんの文体で書かれています。しかし、内容的にはちょっとブログとは違うカンジですね。
フミコさんのブログは、日常をネタにした“作品”が多いと勝手に感じているんですが、この『イニアナ』はフミコさんの心の叫びを文字にしていってるような印象を受けています。
つまり、エッセイです。40代のオッサンが、日々何を考えて生きているのか、仕事や他人との距離をどうとっているのかが割とフランクに書かれています。
今の40代のオッサンたちは、なんだか世の中が変わっていく中で成人し、さらに世の中が変わっていく中を突っ走り、やっと顔を上げる余裕が出てきて顔を上げたらこれから先に広がる景色に呆然となり不安になっているところがあります。
昭49生。小学校はマンモス校で埋没し、中はヤンキーに怯え、高でボンクラになり、大学受験は戦争状態、バブルは目の前ではじけ、新卒時に氷河期開始、グローバル化、少子高齢化、日本経済衰退の目撃者となり、45歳で高齢者扱い。「俺達もう終わっちゃったのかなあ?」キッズ・リターンの台詞が沁みる…
— フミコ・フミオ (@Delete_All) October 9, 2019
ちなみにぼくは昭47生ですけども。
今まさにそういう状態であるオッサンだからこそ、ぼくらには大きく思うところがあり小さく世に訴えたいことがあるのです。そして、この『イニアナ』は見事にそのオッサンの思い、そして人生の戦いの記録が書かれているのです。世の中の40代のオッサンたちはが読んだら、きっと自分の思いを代弁してくれていると感じるでしょう。これ俺だ…と思う人もいるかもしれません。ぼくも勝手にそう思っています。
オッサンはこれを読んで「よし!これで今日も厄介な人生をやり過ごしてクリアできそうだ!」となるでしょう。なので是非オッサンには読んで欲しいと思います。
あ、ここで言うオッサンとは、人生の何かしらがウマくいってないオッサンです。ぼくらの世代にはすでに地位も金も手に入れたってやつがあちこちにいますけど、そういう順風満帆なオッサンには一切響かないですから。すんませんなぁ、ワシらは下界で傷の舐め合いをしてますねん…。
最後に
とりあえずぼくが今恐れるのは、この感想が見当違いではないか、ということです。フミコフミオさんが思ってることと全然違ったらどうしよう…、とか。書いてる人を多少なりとも知ってる状態で本の感想を書くのって、なんだか骨が折れるもんですね。
最後の最後で書籍とは全然関係のないことを書いてますけども、ウマく行ってないオッサンは本当に読んでみてくださいね。