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『鎌倉殿の13人』で那須与一の「扇の的」がなかったのが残念だ!

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2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』ですが、ついに平家が滅びましたね!

ですが、屋島の戦いの那須与一がカットされてました。カットというか、描かれてなかった。

史料である『吾妻鏡』にはいないからでしょうか。

しかしこれが、個人的には非常に残念なのです。普通のドラマだったら必ず入っててぼくは「要らんわ」と思ってたんですけど、今回は是非描いて欲しかったのです。

残念!

那須与一の扇を射抜くエピソード

那須与一は、日本史で弓の名手といえば一番に名前が挙がるような人物ですから知ってる人も多いでしょうけども、治承・寿永の乱において兄と共に源頼朝方に与して源義経軍に従軍していたとされています。弓の練習をしすぎて左右の腕の長さが違ったというから大したものです。ちなみに、与一という通称は十に一つ余るという意味で、十一男を指します。

那須与一
(画像掲載元:那須与一 - Wikipedia

まぁ今回は与一の人となりはどうでもよく、那須与一と言えば屋島の戦いの際に扇を射抜いたというエピソードが有名ですよね。

海に浮かぶ舟の上で平家方の美女が扇を開いて手招きして義経を挑発したときに義経が「あれを射られるやつはおる?」って聞いたら「弓矢と言ったら那須与一でしょ」といったやつがいて、まだ20歳そこそこだった与一は「失敗したら一生の恥だから…」と辞退しようとしたのに義経が「は?俺に逆らうん?」と無理矢理やらせたら見事舟の上でゆらゆら揺れる扇を射抜いたというやつです。

さすが弓の名人・那須与一!というエピソードです。

那須与一のエピソードカットが残念!

通常、義経を描いたドラマならば必ず入るこの場面が、今回の『鎌倉殿の13人』では描かれませんでした。

ぼくはこれが残念でならないのです。

その理由は、嫌がる那須与一に菅田将暉さん演じるサイコパス義経が無理矢理やらせるのを見たかったからです。

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そして、このエピソードには続きがあります。

見事射抜かれた扇を見て、平家方の50くらいのオッサンが感動したのか、その感動のお礼なのか、「敵ながらアッパレ!」と舟の上に出てきて舞を踊ったんですよね。そしたら義経はその郎党の伊勢三郎義盛に「ちょっと与一に言ってこい」と伝言を授けます。伊勢義盛は与一のとこに行ってこう言います。「義経様のご命令だ。あいつを射殺せ」与一は仕方なく弓を引き、矢を射ました。そしたら踊っていた男の首の骨に命中して首は落ちていきました。これは『平家物語』に書かれている描写ですが、「雅の平家、野蛮な源氏」を表すエピソードとして秀逸です。事実かどうかは別として。

それで、ですね。

「お前俺に逆らうの?俺が大将なのに?」とか「褒めてくれてるオッサンを射殺せ!」とか言うのって…。

今回の菅田義経にピッタリじゃないの!

なんだったら、『鎌倉殿の13人』を見続けていて今回の義経で屋島の戦いが描かれるのを楽しみに待ってたのに…。

非常に残念です。

最後に

まぁ、『鎌倉殿の13人』は鎌倉幕府が成立してから北条氏が執権として権力を握るまでが本番でしょうから、平家滅亡まではプロローグと言っていい部分です。あっという間に壇ノ浦まで来たからそれは分かるんですけども、やっぱり残念だなぁ…。

きっと、『平家物語』じゃなくて『吾妻鏡』に準拠してるからなんでしょう。ということは、これからの史実通りのグダグダドロドロの鎌倉の権力闘争が描かれるのは間違いなく、それは楽しみで楽しみで仕方がないので、那須与一のことなどどうでもいいとも思いますが。