線香花火、といえば散らばる小さな火花を楽しむ花火。その小さな火花は優しく、そして儚い。大人にとっては、何だか寂しさを感じるような花火です。
そんな線香花火の優しく儚い火花を楽しむスマホアプリが登場しました。
『オンライン線香花火』です。
オンライン線香花火
Midori Takeuchi無料posted withアプリーチ
『オンライン線香花火』とは
『オンライン線香花火は、「同じ火を眺める時間」を共有するゲームです。
友人や家族、あるいはまったく知らない人たちと集まることなく線香花火の火を眺めて楽しむことができます。その数最大20人。つまり、みんなで線香花火を楽しもう、本当にただそれだけのゲームです。もちろん、ひとりだけで線香花火を眺めて物思いに耽ることも可能。そのシステム等は2020年9月1日に公開されたPCブラウザ版とまったく同じで、どちらでも同じ空間を楽しむことができます。
また、ゲーム内の天候は現実世界の天候が反映され、気温やそのときの空模様によって線香花火の光り方が変わります。
やけにリアルなスマホ画面の中でただただ線香花火を見つめる、それだけでノスタルジックな優しい気分になれる不思議なスマホアプリですね。音もリアルで没頭できます。
さらに、花火の様子は簡単にスクショを撮ることができ、保存したりSNSでシェアしたりできるので、儚く線香花火が消えてしまっても安心です。
『オンライン線香花火』を遊んでみた
実際に遊んでみると、必死に玉が落ちないように慎重に線香花火を持っていた記憶がよみがえります。なんか、本当に線香花火を見ている気分。
これは一番最初に撮った写真です。自分でルームを作れば、おそらく誰かに教えるまでは誰も入ってこないので自分ひとりで線香花火を楽しむことができます。
「1.5ℓのまんじゅう」とあるのはゲームを開始するときに選べます。「通り名」と「ニックネーム」の組み合わせといったカンジでしょうか。
なんだか夏っぽくて懐かしいカンジのワードでこれまたノスタルジック。あとで気付いたんですが、これとは別に名前も付けられます。
次に、他のプレイヤーがいる部屋に入ってみました。そしたら一転賑やかな雰囲気に。
3人でこんなになるなら、20人いたらどうなるんでしょう…。しかし、これはこれで趣がありますね。
ミソなのは、最初に1本火をつけるとロウソクが消えてしまうこと。ロウソクが消えたらまだ火をつけていないプレイヤーは火を点けたプレイヤーの線香花火から火をもらわなくてはならないということ。
こうやって火をわけるというのが、なんともリアルでノスタルジック。こういう言語だけじゃないコミュニケーションは、いいですよね。
なんだか気持ちが昔に戻っていく…
ところで、みなさんには線香花火にまつわる思い出やエピソードはありますでしょうか。
ぼくもこの『オンライン線香花火』を遊んでみて、昔彼女とふたりだけで近所の公園で花火をやったときに最後に灯した線香花火の火花を思い出してしまいました。線香花火越しに見た、浴衣姿の彼女のうなじを、その無邪気な笑顔を、それでいて玉を落とさんとする真剣な眼差しを…。
そして、そんなことを思い出していると、キュンキュンと気持ちだけあの頃に戻ってしまうのです。これはちょっと危険なシロモノだ。友人や家族といっしょに遊ぶならまだしも、ひとりで遊ぶと割とヤバいかもしれません。現状はただのオッサンなのに気持ちだけ若返ってもどうしようもありません。それなのに、気持ちは勝手に戻っていきます。
毎日生きてるだけでも大変なんだから1日の終わりにちょっとだけそうやって過去に戻ることくらいは許しておくれよ…みたいなカンジになります。キュンキュン。
最後に
というわけで、この『オンライン線香花火』は人によっては涙すら誘うノスタルジックスマホアプリです。
打ち上げ花火じゃなくて、線香花火にフィーチャーした制作者さんのセンスには脱帽しかないですね。
とにかくみなさん、線香花火を静かに楽しみたくなったら『オンライン線香花火』をどうぞ。
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