ちょっと前にX（旧Twitter）で知った、歴史シミュレーションゲームアプリ『王天国家』のiOS版がリリースされました。
わざわざ制作者さんが知らせてくださった。
お待たせしました
— umisaka0315👉三国志国家経営SLG (@umisaka0315) September 23, 2023
iOS版リリースいたしました!
よろしければ是非🙇https://t.co/Sal64P7J35
わざわざありがとうございますホントに。
で、さっそく遊んでみたんですが、面白いですよコレ。
『王天国家』とは
『王天国家』は漢帝国の皇帝となって帝国が滅びないように維持・運営する歴史シミュレーションゲームです。
「徳」「戦力」「国庫」「州」、この4つを維持するために朝議で勅令を出したり臣下の陳情を裁いていきます。
舞台は統一後の天下ですから、他勢力との戦争なんてものはありません。そんな歴史シミュレーションなんて面白いの？と思われるかもしれませんが、これが面白いのです。他勢力との戦争外交はありませんが、派閥争いや後宮の皇后と側室の小競り合い、外から隙を伺っている異民族など、皇帝の頭痛の種は尽きません。
プレイヤーのすることといえばこれが簡単で、ひたすら2択の選択肢を選んでいくだけ。そんなの面白いの？とまたまた思うかもしれませんが、これが面白いんですって。
あらゆる場面で「あっちを立てればこっちが立たず」ということが起こって、バランスをとるのが大変です。そうです、プレイヤーはひたすらバランスをとるのです。それが、国家維持の秘訣です。多分。
『王天国家』ファーストプレイ
というわけで、遊んでみた結果を披露しましょう。
まず、統治する国家を選択します。
今は、蜀の劉備しか選べませんが、これみるともしかして魏も呉も選べるようになる？さらには前漢と後漢も？素晴らしい。
中国史好きだとわかる導入部
国家を選択するとプロローグで、蜀が天下統一を果たす過程が描かれます。これが、すごく自然で、制作者さんは相当三国志好きだなコレとか思いました。
それは漢の皇帝劉協から禅譲を受けるときもそうで、この画面。
ちょっと中国史が好きな人ならこの場面どうすればいいかわかりますね。ぼくも分かりました。そしてその通りにしたら孔明に褒められました。そりゃそうだ。
というわけで、晴れて劉備は新しい皇帝になり、ここから本格的にゲームはスタートします。
2択で帝国運営
月のはじめに朝議があり、臣下が5つのことを上奏してくるので、それらをどう処理するか2択で決めます。
そして実行すると、それに応じて「徳」「戦力」「国庫」「領有州」のパラメータが上下するわけです。その際に文官と武官の忠誠度も上がったり下がったりするので注意が必要です。
みんな勝手を言う！
朝議が終わると、皇帝は好きにできます。できますが、すべては政治です。後宮に入って皇后の機嫌をとったり側室とイチャイチャしたりするかと思えば武将と会って話をして忠誠を維持したり忙しい。
なんか皇后が呉の一族を優遇しろとか言ってくるんですけど。側室に罠をしかけるんですけど。そうかと思えば関羽がやってきて黄忠を罷免して我が子に後を継がせろとか言ってくるんですけど。勝手な！
そういえば、関羽にはもちろん荊州を任せてるんですけど、関羽の機嫌を損ねると独立とかしちゃったりするらしい。そしてそれは例えば涼州の馬超もいっしょ。都ばかりを見てるのもダメなんですね。怖いなぁ。
みんな仲良く…
そんな状態なのに個々の武将にも気を配らなければなりません。麋芳だけがなぜか忠誠度が最初50なので、頻繁に会って話して忠誠度を上げてて気が付いたんですけど、「粛清」ってコマンドなにこれ怖い。
どうしても言うことを聞かなかったり邪魔になっちゃったやつは粛清するんですけど、それも武将ひとりにするか三族までとするか九族まで皆殺しにするかを決めなければならないらしい。ひとりだけ粛清なら他の武将の動揺も少ないけど、のちのち遺族が恨みを晴らしに来るかもしれないってわけですか…こわ。
そうならないように、やっぱり普段から全員に気を配っておきましょう。
最初のプレイは即終わった
そんなこんなでまるで胃が痛くなるような帝国運営をしていたんですが、民に気を使いすぎてバラまきをしてたら徳が上がりまくるかわりに国庫が危うくなり、そんなときに皇后が後宮を金ピカにしだしてこれにも気を使って「もっと買いな」と言ってやったら国庫がカラになり、なんか反乱が起こってゲームオーバーになってしまいました。
……なるほど。あまり気を使いすぎてもいかんのか。あるときはドライに事に当たらねばならんのですね。難しいなぁ。
そしておそらく、4つのパラメータのうちどれかひとつでもゼロになると終わっちゃうと思われます。バランスですね、バランス。『王天国家』はパラメータバランスゲームです。要は、帝国版『ときめきメモリアル』です。
とにかく、最初の劉備の帝国は数か月で崩壊してしまいました。次はもっとウマくやらねばなるまい。
最後に
というわけで、この『王天国家』はぼくにとっては非常に面白い歴史シミュレーションゲームです。なぜかと考えるに、ぼくは割と平時の政争・政略が好きだからですね。これは間違いありません。
政治のドロドロ、汚い部分裏の部分が好きな人はきっと楽しめると思いますので、そういうのが好きな人、そして三国志、中国史が好きな人は是非プレイしてみてください。
