若いときはめっちゃくちゃ共感して読んだけど立派なオッサンになってからはガキ臭いとしか思えなくなった太宰治を、初老にさしかかろうとしている今読むとまた感じ方が変わるかと思いちょっとずつ読み返しています。
で、最近新潮文庫の『パンドラの匣』を手にとったんですけど、これがレトロゲーム好きのぼくにとっては、どうしてもあるシューティングゲームの画面にしか見えないんですよ。
どうでもいい話ですけど。
パンドラの匣
『パンドラの匣』は、太宰の年少の友の日記を題材にした作品。
太宰にしては珍しく明るい印象の青春小説で、書簡のやりとりを形式とした物語。
「健康道場」という結核療養所を舞台に繰り広げられる恋愛を通じた青年ひばりの成長が描かれています。
2009年に染谷将太さん主演で映画化もされたので知っている人もいるでしょう。
ちなみに『パンドラの匣』は「ぱんどらのはこ」と読みます。
「パンドラの箱を開けちゃった!」って言うときのアレです。触れてはいけないものに触れちゃったら後で災いが怒るぞっていう意味で使いますね。
表紙が『ゼビウス』
で、この本の表紙をぼくはいっつもジーっと見つめてしまうのです。そして、ノスタルジーに浸ります。
というのも、前述のとおりこれがあるシューティングゲームを連想させるからです。
「あるシューティングゲーム」とか書いてますけど記事タイトルにありますね、そうです『ゼビウス』です。
どうか見てやってください。『ゼビウス』だから。
(画像掲載元:https://amzn.to/2Rmq4Xh)
知ってる人なら必ず「これ『ゼビウス』やん!」って思うと思うんです。だってこれゼビウスのまんまですから。
色合い的にはファミコン版っぽいですよね。
(画像掲載元:ゼビウス - レトロゲームの殿堂 - アットウィキ)
『ゼビウス』の風景は、レトロゲーマーの心に刻み込まれている心象風景ですから、とにかく懐かしい。
まぁ、“『ゼビウス』のまんま”はさすがに言い過ぎかもしれませんが、似てますよね。
最後に
いや、本当にどうでもいい話でしたね。でも、この表紙を見て『ゼビウス』だと思っちゃったんだから仕方がない。
それにしても、「これどう見たって『ゼビウス』だよなぁ!なぁ!なぁて!」と『パンドラの匣』の表紙を見せても「ああ『ゼビウス』だ」と言ってくれる人が周りにひとりもいないのが悲しいなぁ。