どうも!コバヤシです。
今回は『戦国時代の大誤解』という本を紹介します。
一般的に知られている歴史って結構フィクションも多かったりするんですが、それをバッサリやりましょう!という本ですね。大人気ないですね。
でも、フィクションをフィクションと捕らえるためにはノンフィクションも知ってなきゃいけないので、有用な内容だと思います。
『真田丸』好調のようですが
今年2016年の大河ドラマ『真田丸』が好調みたいで、概ね肯定的な意見が色々なところで散見されます。去年が去年だったので、ちょっとばかしアレな場合も温かく見逃しているのかも知れません。
そういう大河ドラマなどを観て、「そうだったのか!」とか言ってそのまま消化しちゃう人って、意外と多いですよね。 僕の周りにも結構いたりします。
『戦国時代の大誤解』は、そういう人たちに「ちょっとマテ」と言ってあげる本なのです。
内容
武田の騎馬軍団などありえない!? 信長は桶狭間で奇襲していない!? 刀を交えたチャンバラなどそうそうなかった!? テレビドラマではおなじみの名場面が、じつは怪しいとなったなら......。その武将に染みついたイメージ、教科書に当たり前のように載っている事件。私たちが信じてきた通説をいったん疑ってみることの重要性を、学界での最新の議論も交えながら浮かび上がらせる。狸親父風の秀吉とお調子者の家康----こんな発想ができない人は、歴史を見る目 がないかも!? 全47項目、あなたの<歴史常識>が試される!
桶狭間は奇襲じゃない、川中島で信玄と謙信は一騎打ちなどしていない、甲冑つけたまんま行軍などするわけがない、などなど歴史を題材としたドラマ(主に大河ドラマ)のツッコみどころを余すことなく教えてくれます。人物、事件、そしてそれらの描写おかしな部分を、しっかりとした史料を元に正していく作業はお見事です。
歴史の真実を知りましょう
まぁ、歴史を少しでも知ってればなんてことないことなんですけれども、これ読んで「エエっ!?」という人も多いんでしょうね。だからといって別に、ドラマを糾弾しようってワケではなくて、ドラマはフィクションとして楽しむとしても本当のところは知っておいた方がいいですよ、と言ってくれているわけですね。
著者の鈴木眞哉という人は、結構こういったアプローチの本を出版されているみたいです。知らなかった人には新発見のために、そんなこと知ってるわという人には再考察のために、おすすめの本です。
大河ドラマはあくまでもドラマとして楽しもう
でも、大河ドラマは何はなくともドラマですから、演出上、史実を史実どおりに伝えない、例えば地味な衣装だった人の衣装を明るくしたりするのは当たり前です。それはそれでいいんです。
ドラマはドラマとして楽しんでください。史実とのギャップにも笑ってください。そのために読んで欲しい一冊です。
※ちょっと日本史を知ってるって人は、初見のネタはないかもしれませんので、ご注意を。