去年の今ごろ、元プロ野球選手の新庄剛志さんがトライアウト参加を目指してトレーニングするという記事を書きました。
そして2020年12月7日、48歳の新庄さんは本当に12球団合同トライアウトに参加しました。
すごいぞ新庄!
12球団合同トライアウト
12球団合同トライアウトは、日本野球機構の全12球団が合同で行う自由契約選手を対象としたトライアウトで、2001年から開始されました。
テストはシート打撃形式で行われ、投手は打者3人と対戦し、打者は7人の投手と対戦してアピールします。
それだとどうしても守備や走塁を売りとする選手はアピールする機会が少なくなるのですが、試合ではないため、走塁技術をアピールしたい選手がいたりセットポジションでの投球を見たいという要請があったりすれば、打者が凡退しても塁に残ったりして機会を設けられることがあります。
トライアウトが終了すると、参加した選手に興味を持った球団はその対象の選手に入団テストや来季の契約を打診します。
新庄さんももしどこかの球団からお誘いがあれば、プロ野球に復帰できるというわけです。
シート打撃で3打数1安打
で、新庄さんの合同トライアウトの結果ですが、3打数1安打でした。
懐かしい北海道日本ハムファイターズの背番号1のユニフォームで現れた新庄さんは、セカンドゴロ、フォアボール、セカンドゴロのあとの第4打席、レフト前にタイムリーを打ちました。
(画像掲載元:新庄氏ら56人参加/2020合同トライアウト詳細 - プロ野球ライブ速報写真ニュース : 日刊スポーツ)
打った、打ったよ48歳!守備はサードだったし!
しかも追い込まれてからのヒット、落ち着いていたし、打ちそうなオーラも醸し出していました。あのSHINJOが戻って来た!という雰囲気がまだできちゃうのは本当にすごい。
衰えていない“目”
ぼくがこの新庄さんの結果で注目したいのは“目”が衰えていないということ。4回も打席に立って、三振をしなかったのはスゴい。打ったのも追い込まれてからだし。
というのは、野球選手の衰えというのは、目と足に来ると思うのです。まぁ、野球に限らずすべてのスポーツの選手にとって、ですけど。
技術はむしろ年を重ねるごとに右肩上がりに向上していきますけども、身体的衰えとして目と足にくる。そこが衰えていない。いや、衰えてはいるんでしょうけども、まだ投球を見られる。
そうなってくると、このままどこかの球団が獲得に動き、2021年はプロ野球選手新庄が見られるかもしれない!
なんてことを彼の魔法にかかった野球ファンは思ってしまうのです。
プロ野球復帰なるか
とはいえ、やっぱり新庄さんの獲得に動く球団はないと思います。
あるとしたら客寄せパンダ的役割じゃないでしょうか。それは新庄さんもよしとしないでしょうし、球団側もそんな無駄遣いをするわけにもいかないでしょう。となると、やっぱりプロ野球復帰は難しい。
いくら目が衰えていないといっても、シーズン中の一線級のピッチャー相手ではないですからね。打席に立って手も足もでない、なんてことも十分考えられます。
そして、足は確実に衰えていく。キビシイ言い方をすると、先がないんです。キビシイなぁ。
しかし、忘れてはなりません。彼は新庄剛志です。
現役のときに数々の伝説を残した彼は、確実に“持っている”。今のパリーグの人気の火付け役は間違いなく彼ですし、常に日本プロ野球の話題の中心にいた男です。
そこに賭ける球団があれば、それは粋だなぁ、と思うのです。もしかしたら、あるかもなぁとぼくが考えている球団もありますが、まぁそれは伏せておきましょう。
オリッ…。
最後に
まぁ何にせよ、お疲れ様でした新庄“選手”。もし、どこかの球団に入団し、プロになったとしたらめっちゃ応援します。
新庄劇場第二幕がスタートするかどうか、注目しましょう!
それにしても、ここまで合同トライアウトが注目されたのも初めてでしょう。日本プロ野球は、またしても新庄さんの恩恵を受けましたね。