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チョコレートの『GODIVA(ゴディバ)』のマーク、よくみたらすっぽんぽんの女性だった

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チョコレートの『GODIVA(ゴディバ)』ってメーカーあるじゃないですか。高いやつ。

いつも行くショッピングセンターにその『ゴディバ』のお店が出来まして、先日そのショッピングセンターに行ったときに、カミさんの買い物を待ってるときにひとりでその店を見るとはなしに見てたんですよ。

『GODIVA(ゴディバ)』のシンボルマーク

で、見てたらお店の奥の壁には大きく『ゴディバ』のマークがあったんですよ。みんな知ってると思いますけど、馬に乗った女性ですよね。きっと名前はゴディバさん。

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で、これをボケーッと見ていたら「あれっ?」と思ったんです。

「ゴディバさん、服着てない…」

おやおやこれはいけませんよ。まぁしかし、あえて簡略化したデザインなんでしょう。それでもやっぱり小学校高学年の男子とかがみたらフザけて囃し立てちゃうレベルですねこれは。

しかし、これはどういうことなんだろう。気になったので帰ってから調べてみました。そしたら、このゴディバさん、大層な女性でした。

ゴディバのマークの由来

調べたといっても、『GODIVA(ゴディバ)』の公式サイトがしっかり書いてるんですけど。

このページによると、このゴディバさんは11世紀の英国の伯爵夫人レディ・ゴディバその人だそうです。

ゴディバ伝説

旦那さんのレオフリック伯爵は小さな町であるコベントリーの領主になったとき、この町を文化的な都市に発展させようと決意しました。そして、大修道院を建ててその目論見はある程度成功したんですね。

調子にのったレオフリック伯爵は民に重税をかけてそのおカネでどんどん公共の建物を次々と建てていきます。これにストップをかけたのがゴディバさん。

「ちょっと待ちーや。みんな苦しんでるやん。そんなやり方アカンわ。税金下げーや」

しかし、レオフリック伯爵はそれに対してこう答えました。

「よっしゃ。じゃあお前が裸で馬にまたがって町の端から端まで渡ったら税は下げたろやないか」

思いっきりセクハラです。

が、ゴディバさんはこう言います。「やったろやないかい!」

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(ジョン・コリアの『ゴダイヴァ夫人』。画像掲載元:ゴダイヴァ夫人 - Wikipedia

こうしてゴディバさんは裸で馬に乗って町を廻り、そのお蔭で民の重税は緩和されたとさ。めでたしめでたし。

ゴディバさんと『GODIVA』

もちろん、この話は伝説です。現在では歴史家の常識としてはこの話は史実ではない、ということになっています。

しかし、『ゴディバ』の創始者ジョセフ・ドラップスと妻ガブリエルは、その逸話のレディ・ゴディバの勇気と深い愛に感銘し、自らのブランドに「ゴディバ」の名を使ったとのことです。

以来、ゴディバはその愛の精神をチョコレートに込め続けています。味わう人すべてを幸せで満たす芳醇な味わいは、人を思いやる深い愛を伝えます。ゴディバのチョコレートを味わうひととき…それは愛に満ちた時間です。

引用元:GODIVA | ゴディバについて。GODIVA エピソード

うーん、なんか無理矢理まとめてる感がありますけど、そういうことです。

チョコレートは愛に満ちてるんや!

 

ちなみに、ピーピング・トム

ところで、ゴディバさんに調べてたらもうひとりの人物が出てきたんで、オマケにその話を。英語で、覗き魔のことを「ピーピング・トム」って言うじゃないですか。そのトムさんのことです。

ゴダイヴァ夫人が裸で行進したとき、みんなうつむいて見ないようにしてたんですが、そのときにただ一人、婦人を覗き見したのがトムさんだったということです。

もちろんこれも伝説で、実際に文献に出てくる「ピーピング・トム」はもっと後の時代みたいですね。その辺りの時代の覗き魔とゴダイヴァ夫人の伝説とが合わさって生まれたのが伝説の覗き魔、ピーピング・トムだというわけです。

へぇぇ、ここでピーピング・トムに会えるとは思いませんでした。

最後に

それまではゴディバのマークなんて注意深く見たことがなくて気づかなかったんですけど、一旦気付くと面白い話がポロポロと出てきて面白いですね。まぁ、みんな「知ってた」っていうようなことですけど、それでも自分で調べると面白い。

というわけで、ゴダイヴァ夫人の侠気と勇気と愛情に乾杯!