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トミー・ジョン手術って何?受けたら大谷翔平はどうなる?

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右肘靭帯に新たな損傷が見つかり、エンゼルスの大谷翔平選手が球団からトミー・ジョン手術を受けるように勧告を受けたらしいですね。

手術を受けるべきかどうか、是非があちこちで議論されてたりするそうですが、まぁどっちがいいと一概に言えるものではありません。

ていうか、そもそもトミー・ジョン手術て何!?

トミー・ジョン手術

トミー・ジョン手術とは

トミー・ジョン手術は、簡単にいうと肘の靭帯断絶に対する手術です。

損傷した肘の靭帯(じんたい)を切除し、そこに正常な腱(けん)を移植する手術。野球の投手が多く受ける。名称は、最初にこの手術を受けた米国の投手トミー=ジョンにちなむ。側副靭帯再建手術。

引用元:トミージョン手術(トミージョンシュジュツ)とは - コトバンク

日米問わず多くの野球の投手がこの手術を受けており、僕の場合、村田兆治さんや桑田真澄さん、荒木大輔さんなどがこの手術を受けたという記憶が残っています。

フランク・ジョーブ

この手術は、1974年にフランク・ジョーブさんによって考案されました。野球ファンなら絶対名前を聞いたことがある、あのジョーブ博士です。

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(画像引用元:https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/npb/2014/03/11/351/

ジョーブ博士はアメリカの整形外科医で、1964年からロサンゼルス・ドジャースの医療コンサルタントを務めていました。そして1974年、利き腕の左腕のひじの靭帯を損傷していたトミー・ジョン投手に腱を自家移植する手術を実施し、この手術がトミー・ジョン手術と呼ばれるようになりました。

長期のリハビリ

トミー・ジョン手術では、損傷した靭帯を取り除き、そこに他の部位から持ってきた腱を移植します。なので、トミー・ジョン手術を施すと、移植した腱が靭帯として定着するまで時間がかかり、術後には長期のリハビリが必要となります。

長期ってどれくらいなのかというと、術後に日常生活や通常の運動ができるようになるまで約7ヵ月、それから投球などを開始するので手術前と同じような投球ができるようになるまでは約18ヵ月だそうです。つまり、野球投手の場合、手術をすると1シーズンから2シーズン棒に振ることになります。これはなかなか辛そうです。

野手の場合は短めのリハビリ

しかし、野手の場合はもっと早く復帰できる場合が多いです。

有名なスラッガーであるホセ・カンセコは1993年にチームが大敗している試合で(多分お遊びとして)投手として登板し、その際に靭帯を痛めてトミー・ジョン手術を受けました。

1993年5月に手術を受けて翌94年の4月には復帰し、そのシーズンは打率.282、31本塁打、90打点の活躍を見せカムバック賞を受賞しています(ちなみに、試合数はストライキのため111試合)。

1年たらずで復帰してますね。

大谷翔平がトミー・ジョン手術を受けたらどうなる

さて、上記のことを考えると、大谷翔平選手が仮に今手術を受けたら、投手としては2020年の開幕あたりまでは実戦で投げることはできなくなります。シーズン後に受けたら2020シーズンも棒に振るかもしれない。

そして、野手としても、たとえ今手術を受けたとしても来年のポストシーズンに実戦復帰ということになりますね。シーズン後なら2019年のシーズンは出場は不可能です。

ああ、やっぱり手術しちゃうとぼくの「大谷翔平2019年ホームランキング説」は立証できなくなるなぁ。

となると、二刀流を続けるなら先を見据えて手術してジックリとリハビリしたほうがいいかもしれない。しかし、万が一その非凡なセンスを生かして野手に専念するなら、損傷の経過を見つつドッカンドッカン見事なアーチを放ち続けるかもしれない。

そう考えると、本人の希望であり野球ファンの夢でもある“二刀流”が岐路に立っていると言えますね。

どうなる二刀流!?

最後に

まぁ、本当にトミー・ジョン手術を大谷選手が受けるかもわかりませんし、そもそも靭帯の損傷がどのようなものなのかもわかりません。

大谷選手がどうなるのかはまだ当分わからないでしょうけども、トミー・ジョン手術はスゴいということで。

最初はトミー・ジョン手術を受けた野球投手一覧も記載しようと思ったんですけど、調べてみたらあまりにも多くて。

それだけ信頼されている手術ということなんでしょうね。