2019年7月13日のプロ野球・オールスターゲーム第2戦で、阪神タイガースの近本選手がなんとサイクル安打を達成!
オールスターでのサイクル安打達成は、1992年の古田敦也選手以来2回目の快挙です。
しかしそれにしても、最後の忖度スリーベースヒットには笑いましたねぇ。
近本光司、史上2人目のサイクル安打!
2019年7月13日、プロ野球のオールスターゲーム第2戦で阪神タイガースのルーキー、近本光司外野手が史上2人目のサイクル安打を達成しました。
1番打者として先発出場した近本選手は、1回いきなりオリックスバファローズの山岡投手からホームランを放ち、近本劇場の幕を上げました。
2回の第2打席は西武ライオンズの高橋光成投手から2塁打を放ち、3回の第3打席でシングルヒット、5回の第4打席では2本目の2塁打を打ってサイクルにリーチをかけます。
そして運命の第5打席、近本はスリーベースヒットを放って1992年の古田敦也選手以来のオールスターでは史上2人目のサイクル安打を達成しました。
動画でどうぞ!
1試合5安打も2001年のペタジーニ選手以来ということで、ルーキー近本、記録ずくめです。
スゴイ!さすが近本やで!
ちょっとおかしいサイクル達成
しかし、埋め込んだ動画を見て最後のスリーベース(3分くらいから)を見た人は「あれれれ?」と思ったことでしょう。かなり不可解ですもんね。
何故かセンター西川とレフト秋山が前進守備、その秋山の頭上を越えた打球、中継に入ったショート源田が一度投げるのを躊躇、そして源田からの送球を余裕なのにサード松田が後逸。
(画像:オールスターゲーム2019 阪神タイガース ルーキー近本光司 史上二人目のサイクルヒット達成!!! - YouTubeより)
いきなり謎のザル守備!これは一体何事だ!
まぁつまり、何事だも何も、これはパリーグの守備陣が近本選手にサイクル達成のためのスリーベースをプレゼントしたんです。忖度です。忖度スリーベースです。
忖度(そんたく)ってなんだ?読みと意味、使われ方 - コバろぐ
それにしてもバレバレです。
特にレフト秋山選手、せっかく前進守備して頭上を越えたのにしっかり打球処理して投げるの早すぎ。中継の源田選手も困ってたやん。
それに比べて、松田選手の演技は素晴らしかった(笑)。高橋礼投手もワザと打たしたんだろうし、一番わかってなかったのは近本選手でしょうね。セカンドベース回って止まりかけたところを見ると。
当事者たちの証言
この件に参加した当事者の試合後のコメントもなかなか味が良いので紹介したい。
西川選手(センター):「ベンチでは絶対阻止と話していたが、外野席のファンに『前行け』ってめっちゃ言われた。圧力に負けて前進した」
源田選手(ショート):「三塁打でサイクルとみんな分かっていたし、外野も前進していたので」
松田選手(サード):「あれは捕れなかった。下もぬかるんでいたし」
辻監督:「ちょっと演出が下手だったかな」
うん、やっぱり松田選手がさすがですね。さすが熱男。
西川選手のコメントを考えるとフィールドでなんとなくそんな雰囲気になったのかな、とも思いますけど、辻監督の言葉を考えるとみんなで「やろう」と言ったのかもしれない。
真相はどっちなのかわかりませんが、優しい世界ですね。ほっこりした。
最後に
しかしこれはライブで観たかったですね。
サイクル達成のとき、ぼくはまだ会社にいてスマホでニュースを見てて「近本すげぇ!」って思ったんですが、帰ってからテレビで見て「そういうことやったんか!」となりました。
そして、ほっこりしたわけです。
それはそうだとしても、5打数5安打のサイクル達成はものすごいことです。近本選手には拍手を送りたいと思います。