夜勤明けの富士山
夜勤のバイトを始めて1ヵ月半。2時間睡眠も順調です。
いつも夜勤終わったら喫煙所で一服してから帰るんですけど、こないだそこから富士山が見えることに初めて気が付きました。
ああ、埼玉で西向きの地上4階なんですから当然なんですけど、迂闊でしたねそりゃ見えるよ。
昔っから親父の転勤で大阪と埼玉を往復して住んでるような状況で、新幹線に乗る機会が多く富士山も何回も見てるんですけども、その雄大な姿にはいつも圧倒されます。そして、たとえ夜勤あけのトボけた頭にもそれは同じでした。
朝方、タバコをくゆらせながら眺める富士山というのも、なかなかオツですな。
富士山と日本男子
それにしても、富士山はいい。
見ると日本に生まれて良かったと思います。日本一のその姿、日本男子として見るとやはり心が震えるというか、もっとちゃんとせなアカンな、と背筋が伸びますよ。
東海から関東、甲信地方からは常に見ることができるんでしょうけども、戦国時代を考えると織田信長や徳川家康、今川義元に武田信玄、北条氏康などは常に富士山を見てそういう気分になっちゃんじゃないか。富士山という“神”に見守られているというか、見張られているというか、他の地方の大名とは違う共通した芯みたいなものが感じられるのは気のせいでしょうか。この地方に綺羅星の如く有能な戦国武将が出たのは偶然なのかどうか、面白いところですね。
しかし間違いなく、富士山には日本男子を奮い立たせる何かがある。あえて言うけど、男なのに富士山を見て何も感じないなら、それはもう男ではない。
見ると鉄腸が引き締まる思いがする、それが富士山。
富士山を見て改心
そしてぼくだって日本男子です。富士山にはいつも畏れ入っています。
今回は朝の富士山を眠い目と心で見たわけですが、「ああ、もしかして見てましたか」なんて気分になってちょっと恥ずかしくなったりして。
「寝る時間削って自分の時間を減らして仕事ばっかりしてカネばっかり追いかけてそれでいいのかね?」
「ああすんません、今はそれでいいんす。とりあえず子供らが全員成人するまでは、集金マシーンになるんです。悪いことすりゃすぐですけど、それはできないからこうやって働くしかないでしょう」
「もう歳を考えなさい。無理がたたって身体を壊したら元も子もないぞよ」
「ああ、その辺はまだ気力でカバーです。エンジンを休めるのは、もうちょっと先」
「あっそ」
「あっそって何すか、あっそって。もっと応援してくださいよ」
なんて会話をした気になってるのは、半分寝てたんでしょうね。
最後に
ともあれ、富士山は日本男子の精神の主柱。
最近ナヨナヨした男も多く、社会もそれで良しみたいなカンジだけど、富士山を見ろっての。
昭和男からの戯言。