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ノムさん逝く。その偉業を称える。

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元プロ野球選手、野村克也さんが亡くなりました。

奥様が亡くなられてからどうもやっぱり元気がないというか、衰えたなぁと思われることが多かったのですが、自宅の浴槽でぐったりしているのを家政婦の方が見つけたとのことです。

それにしても、ノムさんが。

ぼくはノムさんの野球を見聞きして野球の面白さに目覚めたタチなので、この訃報を聞いたときはどうにも力が抜けちゃってどうしようもありませんでした。

とにもかくにも、ご冥福をお祈りします。

野村克也のスゴさ

訃報を聞いて改めてノムさんの現役のときの成績やら監督としての功績やらをボンヤリと眺めていたんですが、とにかく野村克也という野球人はあらゆる意味で規格外ですね。スゴすぎます。

通算本塁打2位とか、三冠王獲ったとか、シーズンホームラン50本以上とか「え?キャッチャーでしょ?」と思わずにはいられない大記録ばかり。同時代に王貞治という超絶規格外がいたのでよくわからないかもしれませんが、ノムさんの記録も普通にバケモン級です。

選手としてもそんなんなのに、監督(プレーイングマネージャー含む)のときの手腕も超一流。引退してから東京ヤクルトスワローズ、阪神タイガース、東北楽天ゴールデンイーグルスの監督を歴任し、それぞれの球団を本当に“強く”しました。特にスワローズでは「ID野球」と呼ばれるデータを重視した野球でリーグ優勝4回、日本一3回という素晴らしい成績を残しました。

ノムさんって組織の人を育ててその組織自体を強くするのに長けてましたし、それをどこにいってもやり切ったというのがすごい。イーグルスなんて、ノムさんに監督を任せなかったら未だに“プロ未満”みたいな球団になってたはずです。

ノムさんに教わった野球

ノムさんのID野球は、見ているほうもなかなか面白かったですね。

「データから導き出された戦術で良い結果を回収していく」みたいな野球は論理的で、なんというか野球の試合が将棋の対局のように感じるようになりました。かといって同じ局面で同じ作戦を取るわけでもなくて展開の状態や相手の感情などを読み取ってたまには裏をかいたり、経験と知識で勝利をもぎ取るというのは見ていて知的興奮を感じたものです。

ぼくも、それまではホームラン連発の派手な試合が好きだったんですが、ID野球を知ってからは1対0で終わるようなヒリヒリする試合をジックリ見るのが好きになったんですよ。

ID野球と言う言葉はかなり流行りましたし、ぼくのようにノムさんに野球を見る目を変えられた人は多いんじゃないでしょうか。おかげで、未だに野球のデータを見るのが大好きですし、それも細かければ細かいほどいい、みたいに感じています。

たまにノムさんが解説なんかをするとネット上で「古臭いデータ野球」なんて書かれることも散見されましたけど、ぼくはあんまりそうは思わないですね。今の各球団の監督含む首脳陣の顔ぶれを見ると、ノムさんの教え子たちはあまりにも多い。かつてのジャイアンツ9連覇の遺伝子のように、これからしばらくはノムさんの遺伝子が野球界を作っていくような気がしてなりません。

最後に

とにかく、野村克也さんは偉大でした。その偉業と記録と記憶はこれからも消えることはないでしょう。改めて、ご冥福をお祈りしたい。

そして、野球のスゴい記録と面白い見方を教えてくれたことに大感謝することとしましょう。