『世界の果てまでイッテQ!』の『ロッチ中岡のQTube』
『世界の果てまでイッテQ!』は日本テレビ系列で日曜日に放送されている人気バラエティ番組です。ぼくも子供らが録画してるんで時間があるときに観てたりします。
この番組には色んな面白い企画がありますが、ぼくが一番好きな企画は『ロッチ中岡のQTube』です。
YouTubeをもじった企画名からもわかると思いますが、「面白い動画を撮って投稿する」テイでロッチ中岡が色んなムチャをするのが企画の主旨です。
初めは不定期のミニコーナーという扱いでしたが、中岡さんの天然ボケとリアクションで人気コーナーに登りつめた感がある企画ですよね。
ロッチ中岡が連発する「なあ」
さて、ここからが本題ですが、この人気企画『ロッチ中岡のQTube』の中で、ロッチ中岡は「なあ」という言葉をよく発します。
挑戦中に痛い思いをしたり寒い思いをしたり熱い思いをしたり辛い思いをしたりしたときに「なあ」と発することが多いようです。そして、番組サイドをそれはわかっていて「なあ」というテロップは他と違うフォントが使われてて特別視されてたりします。
例えば、上の画像の場面では「全然痛いの取れへんやん!なあ!」ってカンジで使ってたと覚えています(激辛ソースを寝転んで漏斗を使って飲む、みたいな企画で結局体中に激辛ソースがかかってしまいち○ち○が痛くなってシャワーで落としてるのに痛いまんまだったという地獄のような場面)。
「なあ」は翻訳が難しい
関西弁の「なあ」
この「なあ」って言葉、ぼくも実は多用しています。無意識に。
人に呼びかけるときにも勿論使いますが、「自分もそう思うやろ?なあ」とか「ちゃんとキバったらんかい、なあ」とか言ったりします。主に、自分の意見を通すために使うようなカンジですね。
つまり、同調と強調です。
おそらく、この言葉自体は関西圏以外でも使ってると思います。しかし、関西ではこんな風に多用するんです。
「自分もそう思うやろ?なあ」と言われたあとに「ホンマやで。ワシもそう思うわ。なあ」みたいなカンジ。
翻訳が難しい言語ランキング
で、この関西弁の「なあ」なんですが、翻訳が難しいらしい。
言語というのは、その言葉が使われる文化と歴史なんてものも分からないと訳すことができないというのは当たり前です。だから言語学者や翻訳家といった人たちはその言葉の背景も学ぶものなんです。
そこで、5年ほど前なんですが、イギリスの翻訳会社Today Translationが、1000人の言語学者へ一番翻訳が難しい言語は何か、というアンケートをとりました。これはBBC NEWSの記事にもなっています。
BBC NEWS | Africa | Congo word 'most untranslatable'
この記事によると、翻訳が難しい言語第1位は、コンゴの「イルンガ」という言葉。これには「いじめられても1回目は許し、2回目はガマンし、3回めは絶対に許さない人」という意味があるそうです。そして第2位がイディッシュ語の「シュリマツル」。これは「慢性的に不幸な人」という意味。
「なあ」は世界で3番目に翻訳が難しい言葉
そして、なんと第3位に「なあ」が入ってきています。
Third was Naa, used in the Kansai area of Japan to emphasise statements or agree with someone.
ザッと訳してみると、「第3位は日本の関西地方で使われる“なあ”です。これは文を強調するか、誰かに同意する意味です」みたいなカンジ。
うん、やっぱり先ほど書いたように強調と同調です。
しかし、確かにそんな意味ではあるんですけども、ぼくを含め関西人はそんなこと考えてないような気もします。なんとなく最後に「なあ」を入れないと落ち着かない。
その程度なので、別に無理矢理訳さないでもいいような気もしますが、言語を扱う職業の人にとっては避けて通れないというか避けたくない道なのかもしれませんね。
最後に
実は、このランキングは5年ほど前に見つけて面白いなぁと思ってたんですが、撮りだめしてた『QTube』を見てロッチ中岡さんの「なあ」を聞いてるときにいきなりそれがフラッシュバックしてきたので書いてみました。
昔見た情報ってのもいつネタとしてリンクしてくるかわからへんのやで!なあ!