コバろぐ

社会人ブロガー頑張る

司馬遼太郎がオッサンのオフ会をレポート

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

★Kindle本は安く買おう→【お買い得】現在進行形のKindleセール情報!【随時更新】


はじめに

先日、大阪に行った際にサキさん(@nubatamanon)とお酒を酌み交わしました。

そのときに、サキさんのブログ『あれこれやそれこれ』の中で一番好きというか、『あれこれ~』を読むキッカケになった記事で、どうやってもぼくには書けない記事について話をさせてもらいました。その記事がこれなんです。

もうホンマに『ドラクエ』を司馬遼太郎先生が書いているようなカンジで、「司馬遼太郎を隈なく読んでるぼくでもあんな風に書けない」とか言わせていただいた気がする。

そしたら後日、サキさんが「寄稿するよ」ってとある文章をLINEで送ってきました。今回は、それを掲載させていただきましょう。

f:id:gaou2:20181014012329j:plain

サキさんが、司馬遼太郎になっている。

なんかタイトルが『ウルルン滞在記』みたいやけども、どうぞ。

京の都でコバヤシマサキに出会った

埼玉のブロガーでコバヤシマサキ。

ーといえばはてなブログで高名なブロガーである。

実際に会ったものは誰もおらず、身長が七尺(約2.1m)を超えるとか、立ち上がると雲の中に顔が入ってしまい顔が見えないのだとも噂されている。

「コバヤシマサキのブログは危険度高く、いつ何をぶっこんでくるか恐ろしい」

と、巻き添えをくらわぬか心配する友人すらいるほどの論客である。

そんな男が電子矢文を送ってきたのは数日前のことであった。

「京へ登る、会わぬか」

 

旅で畿内に来るとの話、近江に住む私に一太刀浴びせようという魂胆らしい。京の都であれば近江からも近い。

この男、どうやら大坂の出身らしくこの京都での果たし合いの後真田幸村の活躍した史跡などを訪ねて歴史に耽ったという。大胆なようで繊細な男である。

 

「会おう」

この男とはいつか果たし合いをしたいと思っていた。年齢は近く経験してきた遊戯の道も近いものがある。

しかしここで心を許し「やだほんと?うれしい。どこで待ち合わせする?なにたべる?めちゃくちゃにしたい♡」

とはいわぬ。どんな相手でも心を許してはならぬのが電子情報通信網で生きる男である。

 

そんなやり取りをする数日後、私は仕事を終えると電車に乗り京の街へ向かった。

 

余談ではあるが、日本の国宝の約2割、重要文化財の1割以上が京都に存在していると言われている。

約20年前に国際的な雰囲気をした京都駅が建ったときには古都感との不釣り合いさがあったのだがそれは今でも拭えない。

今でも60mを超える建物を建てることが許されていないが、それが五重塔の高さであることだけは心に留めていただきたい。

他にも「銅板以外の金属板およびそのほかの屋根材は、原則として光沢のない濃い灰色か黒とすること」などという平成の世の中では考えられないような決まり事が多く存在しているのだがここでは触れない。

話が、それた。

 

私が京都駅についたとき、男はヨドバシカメラの店内にいたらしい。

「京都駅に着いた、そちらに向かう」

そう告げると彼は即座に移動してくれた。

駅から歩き京都タワーへと渡る信号まで来たところでもう一度男に音声電子矢文を送る。

どうやら京都タワーの真下まで移動しているらしい。恐ろしく足が早い男だ。

 

おかしい。

 

これまでに聞いた話では背があまりにも高いため雲より顔が上にあるということだったが、そんな男はいなかった。

「どこにおるのだ」

聞いた場所を見てみるとなるほど、大柄な男が立っている。

身の丈は7尺(2.1m)近くあるだろうか、いやない。

その男で間違いないのか念のため聞いてみる。

「赤いシャツを着ているのか」

「そうだ」

「眼鏡をかけているのか」

「そうだ」

どうやら間違いない、目の前にいる男がコバヤシマサキである。

背は1.8mほど、がっしりした偉丈夫であった。

 

間近に近づいた。

目が合った。

「この男、斬れる」

そんなことは全く思えなかった。

この電子情報通信網の中では見ることのできない、優しい目をした男であった。

 

その後私たちは一軒の居酒屋に入り、地下の個室に通された。

ここならいかなる切り合いがあっても声は届かず、秘密裏にことを果たせるであろう。

 

ところが、である。

ビールが届き酒を酌み交わすうちにこの論客とはすっかりお互いに懐きあってしまった。

子供の話、ブログの話、普段考えていること、未来。

当初話が続かなかったときのための武器としてchromebookとモバイルルーターを携行していたものの、それを使うまでもなく、いや電子網回線自体が遮断されていたためそれらはただの電子落書き板になっていた、とは言わない。

ただいままで数年間を文字のやりとりだけで過ごしていたものが一つにつながった、それは間違いのないことである。

 

気がつけば3時間にも及ぶ時間を共に過ごしていた。すでに友といってもよいであろう。

ただただ惜しむらくは、その店に鳥の唐揚げがなかったことである。

次回は鳥の唐揚げの美味な店を見つけて今度こそその店で果たし合いをしたいものである。

 

おわりに

うん、このテイストは司馬遼だ。さすがですステキです面白いです。

しかし、サキさんに聞いたところによると、もっと上手に司馬遼太郎になる人もおられるとか。面白いなぁ。

というわけで、今度は池波正太郎に挑戦していただきたい。