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『西遊記』があれば『東遊記』『北遊記』『南遊記』もある

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三蔵法師とその三人の従弟の冒険を記した『西遊記』といえば、まぁ有名ですよね。三蔵が天竺にありがたい経典を取りに西へ西へと行く物語ですが、日本でもテレビドラマになっちゃうほどの人気です。

それはそれとして、「西に行く物語はあるなら、東は?北は?南は?」と心配しちゃうのが人情です。

安心してください。あります。『東遊記』も『北遊記』も『南遊記』も。

四遊記

それらは『四遊記』として集成されました。

呉承温の『西遊記』が中国にて明代に大ヒットし、その後、仏教と道教に関わる戯曲とか劇などや神話伝説に基づいて編纂されたのが『東遊記』と『南遊記』と『北遊記』です。二匹目のドジョウでも狙ったんでしょうか。

それらと楊志和が小説化した『西遊記伝』とを合わせて『四遊記』です。

しかし、『西遊記』は知ってるけれども、残り3つは一体どんな物語なのか。どれもこれも『西遊記』と同じような神魔小説ですが、内容なんてこれっぽっちも知りません。

なので、ちょっと調べてみました。ちなみに、ぼくは昔『東遊記』をちょろっと読んだことがあり『北遊記』と『南遊記』は存在しか知らなかった状態です。

西遊記

西遊記

一応、『西遊記』も書いときましょう。

『西遊記』は16世紀の明の時代に成立しました。唐の僧・玄奘(三蔵法師)が白馬・玉龍にまたがり孫悟空、猪八戒、沙悟浄を従え苦難を乗り越え天竺に取経にゆく有名な物語で、中国四大奇書に数えられます。

四大奇書のうちのひとつ、『金瓶梅』については以前書きました。

ちなみに、残りは言わずと知れた『三国志演義』と『水滸伝』です。

まぁ、『西遊記』は『四遊記』の中では唯一メジャーな作品と言っていいでしょう。

東遊記

『東遊記』は別名を『上洞八仙伝』、『八仙出処東遊記』といい、呉政泰と呉元泰によって書かれました。道教の仙人の代表格である八仙が東海(東シナ海)で4人の龍王と戦う物語です。

ただ海に蜃気楼を見にいったところから始まりますが、ドタバタと諍いが繰り広げられ、最終的には八仙側に斉天大聖が加わり、龍王側には天界が加勢して騒ぎは大きくなります。

北遊記

『北遊記』は別名を『北方真武祖師玄天上帝出身志伝』といい、作者は余象斗です。

北方真武大将軍である玄天上帝の出身が描かれ、その後天下を周遊し妖魔に堕ちた天将を討伐して天界に導いていく物語です。

天界の神が魂を人界に転生させその後修行をして得道し天界へ昇天、また人界へ転生とか、なんだか忙しい話ですねぇ。

南遊記

『南遊記』は別名『五顕霊官大帝華光天王伝』といいます。作者は『北遊記』と同じく余象斗。

主人公である華光の複雑な出生と、その母親探しのお話です。

『西遊記』の孫悟空がその子を連れて登場するので『東遊記』、『北遊記』よりも人気も知名度も高いみたいですね。

最後に

なんというか、どれもこれも面白そうなんですけど、現在の知名度を考えるとやっぱり『西遊記』の面白さは抜群なんでしょうねぇ。

折を見てゆっくりと全部読んでみたいものです。