今週も観ましたよ『鎌倉殿の13人』。
タイトル「苦い盃」はこの回のラストで北条義時と畠山重忠が酌み交わした盃のことでしょう。
畠山重忠の乱前夜ですからね…。
NHK大河ドラマの申し子中川大志
それにしても、今回の畠山重忠は凄みがありましたね。
「武士の鑑」と謳われた知勇兼備の名将が己の誇りのためにあくまでも「非があるのはどっちだ?やるならやるぞ」という気迫を見せつつ、義時の去就も確認するあの表情、ゾクっとしました。
(画像掲載元:https://twitter.com/nhk_kamakura13/status/1568814087626268672)
「鎌倉のためとかいって北条のためだよね」と義時にだからこそ言えたこのセリフ、もう諦めてるんだなぁというカンジ。「お前はどっちにつく?」と質問するのも、諦めてるからこそ。そこに見えない凄みがあるんだよなぁ。
そしてそれを演技で見せられるってのがまた鳥肌立つほど「すげぇ」ってなってます。
演じているのは俳優の中川大志さんですけど、ていうか、この人マジでスゴない?
演技派というのが安っぽくなっちゃうほど演技がウマいと思うんです。このドラマで見せている乗馬とか殺陣とか、とても美しい。この辺をちゃんとできる俳優なんて今そんなにいないですよ。皆無かもしれない。しかし中川大志さんはやってのけている。あの歳で。なんでそんなに出来るんだろう、と思ってちょっと調べてみたら、中川大志さんNHK大河ドラマ4回目なんですね。2011年の『江~姫たちの戦国~』で幼少期の細川忠利を、2012年の『平清盛』では幼少期の源頼朝を、そして今回と同じ三谷幸喜脚本の2016年の『真田丸』では豊臣秀頼を演じているそうです。
なるほど。
さてはNHK、中川大志さんを大河ドラマ用の俳優として育ててるんだな。そして24歳で今回の畠山重忠のような演技ができるということはその育て方は間違ってなくて、これからさらにすごい大河俳優になるんじゃないかと末恐ろしい気がします。
いわば中川大志という俳優は、NHK大河ドラマの申し子。以前から「演技うめぇなぁ」と思っていた数少ない俳優のひとりなんですけども、なんだか納得できちゃいました。
すごいぞ中川大志!
大河俳優歴代ナンバーワンになった中川大志
以前から「中川大志くんすげぇなピッタリだな」と思ってたんですけども、今回の演技で「ぼくが選ぶ歴代大河俳優ランキング」のトップに躍り出ました。おめでとうございます。
ちなみに今までの1位は『太平記』で佐々木導誉を演じた陣内孝則さんでした。
(画像掲載元:佐々木道誉は婆娑羅者よ、食えぬ男よ - 闘犬乱舞。北条高時ブログじゃ)
さらに言うと、第2位は『軍師官兵衛』で宇喜多直家を演じた陣内孝則さんでした。陣内さんすごい!
『麒麟がくる』の松永久秀を演じた吉田剛太郎さんなど、今までも「いいなぁ」と思ったキャスティングと俳優さんはあったんですけど、長らく陣内さんの牙城は揺るがないものだったのに…、中川大志さんはいきなりぶっちぎりましたね。
すごいぞ中川大志!
今年の大河、見どころだらけですけども、この中川大志という俳優の再発見ができたことは非常に大きな収穫でした。
すごいぞ中川大志!
最後に
ホント、中川大志さんにはこれからもどんどん大河に出て欲しい。30歳40歳になったらものすごい演技が見られると思います。
成長しながら毎年出ないかなぁ。
幕末の志士とかも演じたらすごい良さそう。久坂玄瑞とか。うわぁ見たい!
すごいぞ中川大志!