『鎌倉殿の13人』のラストを予想した
『鎌倉殿の13人』、毎週楽しみに見てる勢です。何度も書いてるけど。
仁田が死んで頼家が修善寺送りになり、次週からもドヨドヨした展開が待ってますよ。うはー楽しみだ!
そんな中、『鎌倉殿の13人』について、先日こんな記事を書きました。
完璧な仕事人である善児について、ドラマのラストを考えるとどう考えたってキーマンになるのでは?と思って書いた記事です。
これからバタバタ有力者が死んでいく中で善児が果たす役割は大きいだろう、もしかしたらラストで義時をも葬り去るんじゃないかと戦々恐々としたわけです。
そしてこの記事は、三谷幸喜さんほどの脚本家がシロウトの予想の範囲内で脚本を書くわけない、と締めているわけです。
さっそく予想の上を行った
で、録画しておいた8月21日放送分を見て、愕然としたわけです。
三谷さん…?
ラストに向けて善児がどうこうって考えてたのに、今回急にどうこうなっちゃってました。あれほど冷酷に人を暗殺しまくってた善児が、あくまでも一幡を殺すべきだという義時に対し、自分を好いてくれているからできない、と言い放ったのです。今まで見せたことがないような情けない顔で。
(画像掲載元:https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/08/21/gazo/20220821s00041000506000p.html)
えっ嘘!?お前善児だろう?
とまどいながら視聴しているぼくをよそに、結局善児は義時に煽られて自分が一幡のためにつくったブランコを自分で壊し、(おそらく)一幡の元に向かい(おそらく)一幡を殺しました。
あのシーンは、おそらくこのドラマにおいて重要だと思います。
つまり、義時と善児があの瞬間、入れ替わった。義時は悪魔に魂を売り、善児は人間らしさを取り戻した。
えっ!?そうなるの!?ってちょっとびっくりしましたね。三谷さんさすがです。しかしこれで、またラストがどうなるかわかんなくなりましたけど。
俳優・梶原善の底力をみた
それにしても今回は、善児を演じる梶原善さんの底力に圧倒されました。
だって、善児の顔つきがこれまでと全然違ってましたよ。一幡の愛に触れ人間らしさを取り戻した善児の目に光が灯ってました。いやホントに。今までのひたすら陰鬱な表情とは全然違います。
俳優さんって、目に光を入れたり出したりできるもんなの?
梶原さんがスゴいのか、俳優ならだれでもできるものなのか、いや多分、ここまで顔つきが変わるほどにそれが出来る人は少ないんじゃないでしょうか。
梶原善さんすごいな。
梶原善さんといえば、ちょっとコミカルで弱弱しい男性を演じることが多かったと思うんですけど(一番印象に残ってるのは『お金がない!』の徳川家安)、それがゆえにちょっと勝手にランクを下げてたというか、こんなにすごい役者さんとは思わなかったというか…。
いやはや脱帽…。
最後に
というわけで、今後も毎週楽しみに『鎌倉殿の13人』を見ていきますが、この先どうなるとか予想するのはやめます。考えたところで、三谷幸喜さんはあっという間にその上をいっちゃうし、俳優さんたちはそこにあっという間に上って行ってしまうんですから。
どうせ死ぬ順番は知ってるし。次はあの人だよ…。